ソニーとKakao Entertainment、「360 Reality Audio」に関するパートナーシップ締結。K-POPファンを通した立体音響浸透を狙う
ソニーとKakao Entertainmentは、ソニーの立体音響体験技術「360 Reality Audio」を活用した協業を進めるため、パートナーシップを締結した。両社は今後、同技術を用いたコンテンツ制作など、さまざまな分野での連携を検討していくとしている。

360 Reality Audioは、オブジェクトベースの360立体音響技術を用い、ボーカルや楽器、効果音など個々の音に位置情報を付与し、球状の音場空間に配置することで、制作者の意図に沿った立体的で没入感のある音響体験を実現する技術。音楽を包み込むような音場表現により、リスナーは従来とは異なる臨場感を体感できるとしている。
今回のパートナーシップにおける第1弾プロジェクトとして、2025年12月20日にソウル・コチョクスカイドームで開催される音楽授賞式「Melon Music Awards 2025(MMA2025)」のスペシャルステージに、360 Reality Audioが導入される。
オンライン配信される同ステージでは、会場に入り込んだかのような立体的音場体験を世界中のK-POPファンに向けて提供する予定だ。ステージの模様は複数のプラットフォームを通じて生中継される。
Kakao Entertainmentは、音楽ストリーミングサービス「Melon」や、グローバルKカルチャーファンプラットフォーム「Berriz」などを展開し、音楽IPの企画・制作から流通までを手がけるエンタテインメント企業。両社はMMA2025を起点に、革新的な音響技術を活用した新たな体験価値の創出と、グローバル規模での協業拡大を目指すとしている。



