GRADO、新開発の50mmドライバー&イヤーパッドを搭載した開放型ヘッドホン「Signature S750」
ナイコムは、同社が取り扱うGRADO(グラド)ブランドより、新開発のドライバーユニットとイヤーパッドを採用した開放型ヘッドホン「Signature S750」を12月12日(金)に発売する。
付属ケーブルが異なる3タイプ(6.3mmケーブル/4pin XLRバランスケーブル/4.4mmバランスケーブル)を展開。価格はいずれも264,000円(税込)となる。
今年4月に発売された「Signature S950」に続く、ヘッドホン最上位シリーズ “Signature ライン” の第3弾モデル。新開発の50mm径「S2ドライバー」と、新設計イヤーパッド「Bクッション」を採用しており、音響性能、装着快適性、耐久性の総合的な向上を図った。
その一方、アルミ削り出しハウジングや着脱式ケーブルシステムなど、Signatureラインの従来モデルで培った設計についても受け継いでいる。
新開発のS2ドライバーは、振動板素材から磁気回路まで一から再設計を行ったといい、振動板ではカーボンファイバーと紙の複合構造を採用。高剛性と軽量性を両立することで不要共振を抑制し、俊敏な応答と自然な質感再生を実現したという。ここに銅メッキアルミ線のボイスコイルも組み合わせ、微細なニュアンスからダイナミックレンジ表現まで立体的な描写を可能にしたと謳う。
新イヤーパッドのBクッションは、装着感と音響バランスを根本から見直したと説明。ドライバーと耳の距離を短縮することで、中域の明瞭度や定位の正確性を改善。内部通気スリットで空気の流れを整え、広い音場を保ちながらディテールを損なわない自然な響きを再現したとする。また、表面は圧力を均等に配分するフラット構造とし、長時間使用でもより疲れにくくなったという。
ハウジングはアルミニウムの削り出しで、高い剛性と耐久性により不要共振を抑え、S2ドライバーの性能を最大限に引き出すとする。同時に軽量化も行っており、シリーズ第1弾モデル「Signature HP100 SE」から約10%の軽量化を実現。ケーブルを除いた本体質量を約460gに抑えている。
ヘッドバンドは内部パッド量を既存モデル比で50%増量し、頭にかかる負荷を軽減。ジンバルはアルミ合金、スライドロッドはステンレス、接合部は強化アルミブロックをそれぞれ採用して、耐久性と調整のしやすさを両立させた。ハウジングの回転角度は105度までとすることで、摩耗防止と操作性のバランスを最適化しているとのこと。
着脱式のケーブルは、柔軟性と耐久性、取り回しの良さを高めた設計の「Signature Goldケーブル」を採用。導体にはスーパーアニール12芯OFC、ヘッドホン側端子は4pin mini XLRコネクターを採用し、確実なロック機構を備えつつ拡張性にも配慮した。ケーブル長は約1.85m。
再生機器側プラグは、上述の通り6.3mm/4pin XLRバランス/4.4mmバランスのいずれかを購入時に選ぶことが可能。なお4pin XLRバランスケーブルのみ、6.3mmプラグへの変換アダプターも同梱する。
周波数特性は6Hz - 46kHz、感度は115dB、インピーダンスは38Ω。全高調波歪は<0.2%(@100dB)、チャンネルバランス0.5dB。



