MAGNETAR、ユニバーサルディスクプレーヤー「UDP900」／「UDP800」に第2世代モデル

エミライは、同社取り扱いブランドMAGNETAR（マグネター）から、ユニバーサルディスクプレーヤーの新フラグシップモデル「UDP900 MKII」、およびミドルクラスモデル「UDP800 MKII」を発売する。価格はいずれもオープン。市場での予想実売価格はそれぞれ以下のとおり。

・「UDP900 MKII」：税込595,000円前後
・「UDP800 MKII」：税込319,000円前後

2024年3月に国内展開を開始した「UDP900」「UDP800」の後継として、回路の刷新や最新技術の導入により音質／画質をさらにブラッシュアップしたとするモデル。UDP900 MKIIはXLR／RCA 2chと7.1ch RCAアナログ出力、6.3mmヘッドホン出力を備え、UDP800 MKIIはXLR／RCA 2chアナログ出力を搭載する。

エミライ、「MAGNETAR」国内取り扱いを開始

2024/02/19

両モデル共通の進化点として、まずドライブメカニズムの静音性を向上。メカニズムのケーシングに微細振動を抑える塗装を施し、ドライブを覆う金属製カバーの内側にも吸音材を配した。

内部配線材に高純度銅線、PCBコネクターにJST（日本圧着端子）およびAmphenol製部品を採用するなど、各部のパーツをより高品位なものに交換。HDMI音声出力ポートには新たに「TMDSリタイミング回路」を追加し、ランダムジッターを抑制することで信号品質と負荷駆動能力を向上。クオリ費を高めている。

またネットワーク基板の設計も刷新し、Crestron、Control4、Wake-on-LANなどのホームオートメーション機能に対応。利便性を向上させた。

最上位モデルのUDP900 MKIIにおいては、DACチップをESS「ES9038PRO」2基構成に更新。2ch／7.1chそれぞれを1基ずつが受け持ち、再設計を行ったオーディオ回路を経由して圧倒的なアナログ出力品質を実現したとする。加えて、USB-Bオーディオ入力はPCM 768kHz、DSD512ネイティブ再生までをサポートした。

電源部は、メイン基板用の60W低リップルスイッチング電源と、オーディオ回路用の60Wリニアトランス電源の「デュアルパワーサプライ設計」を採用。メイン基板用電源はカスタマイズされたハイパワートランスと2段入力フィルター設計、独立した金属シールドを投入。オーディオ回路用電源は高純度無酸素銅線を使用したトロイダルトランスを奢り、これを金属シールドに収めたうえでエポキシ樹脂を充填することで、振動／ノイズ／発熱の悪影響を低減した。

ミドルクラスのUDP800 MKIIでは、新たに設計した2chオーディオ基板を搭載。OPA1602オペアンプ7基を用いることで低ノイズ化／低歪化を図り、より鮮明で正確な再生が楽しめるようになったとする。DACチップにはバーブラウン「PCM1795」2基を採用する。

電源部はスイッチング電源を採用しており、厳選した60Wハイパワー／ローノイズトランスと2段入力フィルターを投入。多数の日本製ルビコン電解コンデンサーによりトランジェント・レスポンスを高める一方、金属ケースによるノイズ対策も徹底している。

その他の仕様については、両モデルとも前世代のスペックを踏襲。ディスクドライブとして振動対策や長寿命化のための密閉構造を採用したソニー製メカニズムを搭載し、UHD BD／BD／DVD／SACD／CDなど幅広いディスクメディアの再生に対応。HDRはDolby VisionおよびHDR10＋、色空間はBT.2020／BT.709／BT.601に対応する。

HDMI出力は、メインのHDMI2.0と音声用のHDMI1.4の2系統を装備。音声用出力は映像信号を固定解像度で出力することで、音声品質を最適化するチューニングを施した。同軸デジタル／光デジタル出力も用意する。

プロセッサーにはクアッドコアのMediaTek製「MT8581」を採用。12GBのRAM、4GBストレージを備えコンテンツを快適かつ高品質に処理することができ、またユーザーインターフェースも使い心地にこだわった日本語ローカライズを行うことで操作感を高めたとしている。

内部回路は機能ごとに基板を完全セパレートし、振動と相互干渉によるノイズを抑制。特にUDP900 MKIIでは、2chアナログ回路にメイン基板からノイズが飛び込まぬよう、アルミパネルによるシールドを施している。

外形寸法／質量は、UDP900 MKIIが445W×133H×321Dmm／約15.4kg、UDP800 MKIIが430W×90H×312Dmm／約6.8kg。電源ケーブル、リモコンが付属する。