<OTOTEN>JBL新最上位サウンドバー「BAR 1300MK2」の最速試聴会/オンキヨーは“翅脈スピーカー”を展示
国内最大級のオーディオ/ホームシアターイベント「OTOTEN2025」が、本日6月21日(土)と明日22日(日)にかけて、東京国際フォーラム(有楽町)にて開催されている。本項では、ハーマンインターナショナル、オンキヨー(ONKYO/音アニ)のブースの模様についてレポートする。

JBL新最上位サウンドバー「BAR 1300MK2」最速試聴。生産終了の「DD67000」試聴デモも
ハーマンインターナショナルのブース(D棟4F・D401)では、「JBLプレミアムホームシアタールーム」と銘打って、6月18日(水)よりクラウドファンディングを開始したサウンドバーの新フラグシップモデル「JBL BAR 1300MK2」の最速試聴会を実施。85型4Kテレビの高精細な映像とともに、圧巻のシネマ体験を楽しむことができる。


BAR 1300MK2は、先日よりクラウドファンディングサイト・GREEN FUNDINGにて日本導入へ向けた支援プロジェクトを開始した最上位サウンドバー。2000年代からのサウンドバーに続く「ホームシアター第三の革命」と銘打ち、2022年に国内上陸を果たした7.1.4ch対応機「BAR 1000」の上位に位置付けられたモデルとなる。

BAR 1000で好評を博した脱着式のワイヤレスリアスピーカー、別体のワイヤレスサブウーファーを踏襲しながら、内蔵スピーカーを増加させることで「11.1.4ch構成」の実現している。


また、家庭用IMAX規格「IMAX Enhanced」認証に同ブランドのサウンドバーとして初めて対応するなどのバージョンアップも図られている。なお、本試聴会ではIMAX Enhanced対応のテレビも使用し、IMAX Enhancedデモを視聴できるとのことだった。
また別時間帯には、JBL初のAVアンプ「MA9100HP」と、最新スピーカーシステム「JBL STAGE 2」シリーズを活用した5.1.4chのフル・イマーシブサウンド環境でのデモンストレーションも実施している。

フロントスピーカーにはフロア型「Stage 260F」、サラウンドスピーカーにはブックシェルフ型「Stage 250B」、センタースピーカーには「Stage 245C」、イネーブルドスピーカーにh「Stage 240H」、サブウーファーには「Stage 200P」が使用されており、「JBLらしい低域の量感の豊かさが魅力」とアピールされていた。


一方、ガラス棟4F・G409では、今年3月に生産完了が発表されたJBLブランドのフラグシップ・スピーカーシステム “Project EVERESTシリーズ” 「DD67000」をメインに据えた展示を実施。

マークレビンソンのモノラルパワーアンプ「ML-50」と組みわせたDD67000の試聴デモを実施しているが、DD67000は今回が最後のデモンストレーションの機会となっており記者が取材している最中も多くの来場者が詰めかけ、そのサウンドを堪能していた。


また、英国ケンブリッジ発「ARCAM(アーカム)」ブランドの “Radia(ラディア)” シリーズ から、新たに登場したネットワークオーディオ対応のプリメインアンプ「SA45」や「SA35」、ストリーミングプレーヤー「ST25」を使用し、昨年から日本でサービスが日本で開始されたQobuzの試聴デモも、各日ともに午前と午後に1回ずつ実施するとのことだ。

さらに、JBLのアクティブモニタースピーカー「4305P」「4329P」の試聴デモや、3ウェイスピーカー「S4700」をマークレビンソンの “5000シリーズ” のアンプと組み合わせた試聴デモなども予定しているという。


G409ブース内には、上述のBAR 1300MK2に加えて、先日発売が発表された新エントリーサウンドバー「BAR 300MK2」、サブウーファー付きモデル「BAR 500MK2」の実機も展示されていた。
またサウンドバーでは、ハーマンカードンのサウンドバー “Enchantシリーズ” から、上質なデザインと5.1.2ch立体音響再生を兼ね備えた「Enchant 1100」や、幅87cmのコンパクトなDolby Atmos対応サウンドバー「Enchant 900」、およびワイヤレスサブウーファー「Enchant Sub」なども展開されていた。


ポータブルオーディオ製品の展示では、JBLの最新フラグシップヘッドホン「Tour One M3」や、完全ワイヤレスイヤホン「Tour Pro 3」を活用して、対応する送信デバイスとの間で複数の再生機器と同時に同じコンテンツを楽しめるAuracastレシーバー機能のデモを実施。テレビで流れる映画の音声をそれぞれのAuracast対応デバイスで一斉に聴くことができるのを、実際に体感することができた。


オンキヨー「音」に関するソリューション展示。音楽を聞かせた加振酒の試飲スペースも
オンキヨーのブース(ガラス棟5F・G506)では、オンキヨーのアニメコラボ製品の展示や、同社が開発した音に関するソリューションを展示&デモを実施している。
注目展示として、医療、食品、インフラ、産業の分野で活躍する同社の「音」の技術に関する展示を多数用意。トンボの羽と貝殻の立体構造を応用し、「軽量化と高剛性化の両立」と「共振分散」を実現したバイオミメティクス振動板を用いた生物構造応用スピーカー「翅脈スピーカー」は、広い指向特性を備え、S/N感に優れているため、原音に忠実な音質が期待できるとする。

また、車や人、二輪車が通る際の音を習得し、独自のアルゴリズムで解析や検知が可能な交流量調査自動化システム「オトトルクン」も紹介。カメラが苦手な夜間でもしっかり動作し、赤外線よりも高精度であるとアピールする。またオンキヨーイヤホンの核となるMgBAドライバーとMgBA振動板の実物も展示されており、真上に設置されたルーペから除くことで実物を詳細にチェックすることができた。


そのほか会場内では、同社が展開する音楽を聞かせた「加振酒」の試飲を用意。加振酒とは、醸造中のお酒に加振機を用いて、音楽を振動というかたちで与えることで発酵を促進させるというもの。担当者によれば、これにより酵母の働きが活発になり、味に変化が生まれるのだという。


日本酒の醸造期間である1ヶ月の間、24時間、計600時間にわたって音楽を聞かせたとしており、試飲スペースでは4種類の銘柄から好みの日本酒を試飲することができる。また会場内では「ぼっち・ざ・ろっく!」×日本盛×オンキヨーのコラボ楽曲加振熟成酒「おにころカップ酒」など、関連グッズが多数販売されていた。

