パナソニック、高輝度パネルと独自エリアガンマ補正を兼備したハイグレード4K液晶ビエラ「W90B」
パナソニックは、4K液晶テレビのハイグレードクラス“W90Bシリーズ”、ならびにスタンダードクラス“W80Bシリーズ”を6月下旬に発売する。価格はオープンだが、ラインナップと税込の市場予想価格は以下の通り。
<W90Bシリーズ>
・65型「TV-65W90B」 240,000円前後
・55型「TV-55W90B」 200,000円前後
・50型「TV-50W90B」 170,000円前後
・43型「TV-43W90B」 160,000円前後


<W80Bシリーズ>
・50型「TV-50W80B」 150,000円前後
・43型「TV-43W80B」 130,000円前後

W90Bシリーズは2024年度モデル“W90Aシリーズ”、W80Bシリーズは”W80Aシリーズ”の後継機種。両モデルとも2025年度版「新世代AI高画質エンジン」を搭載しており、W90Bシリーズは倍速対応の直下型高輝度液晶パネル、W80Bは直下型液晶パネルを搭載している。
両シリーズとも広色域バックライトシステムが搭載されており、独自の信号処理によって細部にわたってコントラスト制御を行う「エリアコントラスト制御PRO」を採用している。
「新世代AI高画質エンジン」では、放送番組や映画コンテンツなど、100万を超える映像シーンから構成される学習用データベースを基に、AIを用いて映像シーンと視聴環境に合わせて最適な高画質処理を施す「オートAI画質」が導入されている。


最新世代エンジンならではの特徴として、映像コンテンツに含まれる元素材の情報を解析して高精細な映像を再現する「4Kファインリマスターエンジン」の機能が進化。アップコンバート技術「デュアル超解像」と、ネット動画に多いバンディングノイズを抑制する「ネット動画ノイズリダクション」は継承し、新たな高精細機能として「ダイナミックディテールエンハンサー」が投入された。
「ダイナミックディテールエンハンサー」は、独自の映像処理アルゴリズムを用いて、映像のガンマを微細なエリア毎に個別調整することによって、くっきりとした解像感に溢れる映像表現を可能としている。

広色域技術には「ヘキサクロマドライブ」を備えており、暗部から明部まで色のディテールを細部まで再現する。併せて、映像シーンに応じてHDRトーンマッピング処理を動的に変化させることで、輝度の高い場合でも色抜けがなく、鮮やかな映像を再現できる「ハイブリッドトーンマッピング」も投入されている。
HDRフォーマットはHDR10+/Dolby Vision/HDR10/HLGをカバーしており、加えてHDR10+ ADAPTIVEやDolby Vision IQにも対応している。
高コントラスト技術として、放送番組などのSDR映像をHDR映像に変換する「AI HDRリマスター」や4K放送などを明るくコントラスト豊かに表現する「新4K衛星放送 高画質処理」も採用。
シーンに合わせて色を補正する「適応型色補正」、明るさ感を上げながら明暗の細部まで階調を整える「微細ブロック階調補正」、そしてシーン毎に輝度情報を検出してハイコントラストな映像を成し得る「ダイナミックメタデータクリエーション」といった高画質機能も引き続き搭載されている。
VODサービスと連携した高画質機能では、Netflix専用にチューニングされた映像モード「Netflixアダプティブ画質」を搭載していたが、本シリーズからはクリエイターの意図を忠実に再現するPrime Videoでの視聴に最適化されて映像モードである「Prime Videoキャリブレーションモード」も投入された。本機能は本体ソフトウェアのアップデート後に対応予定だという。

ゲーミング関連の機能では、W90Bシリーズのみ4K/144p入力信号に対応。144Hz VRRやDolby Vision 144Hz、VRR周波数レンジは48Hz – 144Hzもカバーする。
ゲーム関連の設定をゲームプレイ時にリアルタイムで確認、変更できる「ゲームコントロールモード」も搭載しており、映像のフレームレートやHDRメタデータといったソース情報表示、暗部を調整して見えやすくする「暗部視認性強調」といった機能が簡易に操作できるようになっている。

サウンド面は、W90Bシリーズがフルレンジスピーカーを2基搭載し、実用最大出力30W(15W×2)のアンプ、W80Bシリーズがフルレンジスピーカーを2基、実用最大出力20W(10W×2)のアンプを搭載している。立体音響フォーマットはDolby Atmosに対応している。


OSにはFire TVを採用しており、YouTube/Prime Video/Netflix/Disney+/U-NEXT/TVer/ABEMA/hulu/DAZN/FOD/NHK+/TELASAといったVODサービスに対応。最大6人のユーザープロフィールの作成が可能で、各ユーザーの視聴履歴に基づいたコンテンツの表示なども可能となっている。

音声認識ではAlexaに対応していることで、電源のオン/オフ、ボリューム調整、チャンネル選曲などの音声操作が可能であり、併せて、リモコンを使わずにテレビ本体に話かけるだけで操作できるハンズフリー音声認識も装備している。また、付属リモコンのマイク、Alexa対応機器による音声コントロールも対応している。
ワイヤレス機能では、Wi-Fi、Bluetoothに対応。AirPlay 2やミラーリング、別途カメラを接続することでのAmazon Echo Showシリーズと連携したビデオ通話/オンライン会議、また放送番組を2番組同時に表示する「2画面表示」といった利便性に富んだ機能も備えている。
本シリーズ共通となる主な仕様は、チューナーが地上デジタル×3基、BS・110度デジタル×3基、BS4K・110度CS4K×3基。入出力端子は、HDMI入力×4基(eARC、4K/144p、VRR、ALLMに対応)、光デジタル音声出力×1基、ヘッドホン出力(ステレオミニ)×1基、LAN×1基、USB Type-A×2基を備えている。また新たに電源ケーブルの着脱に対応している。
