aune audio、R2Rボリューム搭載のA級ヘッドホン/プリアンプ「S17ProEVO」
リアルアシストは、同社取り扱いのaune audio(アウネオーディオ)から、クラスAアンプ搭載の据え置きヘッドホンアンプ「S17ProEVO」を4月26日に発売する。価格は115,000円(税込)。

aune audioのミドルクラスに位置づけられる “Sシリーズ” のデスクトップオーディオ向け据え置きヘッドホンアンプ「S17 Pro」の後継となるモデル。前モデルをベースに各種仕様のアップグレードを施したほか、プリアンプモードへの出力切り替え、ならびにそれぞれの独立したボリューム調整に対応。3系統のヘッドホン出力に加えて、2系統のプリアンプ出力を装備する。
JRC製のR2Rボリュームとフルディスクリート構成を採用した専用のオペアンプを組み合わせて、4回路のバランスR2Rボリュームコントロールを構築。高い制御精度とバランスの取れた音質再生を実現すると説明する。また温度上昇や性能、中間点電圧が同一のツインJFETを採用することで、真空管のような豊かでまろやかなサウンドを提供するとのこと。
クラスAアンプに「3次元クーラー構造」を備えることで熱を効果的に排出、安定した動作も確保した。出力段はチャンネルごとに並列に接続された2つのトランジスターを使用し、計16個の出力トランジスタを装備。最大7.5W(32Ω/バランス)の出力を実現する。
電源部は、50Wの低リップルトロイダルトランスと19200μFのコンデンサアレイによるデュアル電源設計を採用。デジタルとアナログの制御部はそれぞれ独立した設計として、アナログ部への干渉を抑制した。パワフルで表現力豊かなサウンドを再生するという。
前モデルからより使用パーツにこだわったことで、総部品数は20基以上増加した657基へと進化。高品質な電解コンデンサーやセラミックコンデンサー、有機薄膜コンデンサーなど、音質向上に貢献する厳選された部品を使用している。
また前モデルからの進化点として、ヘッドホンアンプ出力およびプリアンプ出力のモードの切り替え、およびボリューム調整機能に対応したほか、新たに出力部ごとのボリュームのメモリ機能を装備する。
2段階のゲインモードを備え、ローゲインではA級アンプの特性を活かしてIEMをしっかりと駆動、ハイゲインでは最大7.5W出力により大型ヘッドホンも余裕をもって駆動するとしている。
ディスプレイの表示機能も強化。新UIでは再生中のボリュームと温度を2色で表示することで、一目で現在の状態が把握できるようになっている。新たに自動スクリーンオフ機能のオン・オフが選択可能になったほか、過熱保護のための温度管理機能も備える。
入力端子はRCA×1基、XLR×1基、出力端子は6.35mm×1基、4.4mm×1基、XLRバランス×1基、プリアウト(RCA/XLR)×各1基を装備する。

6.35mm接続時の最大出力(32Ω)は780mW(Low)/2050mW(High)、再生周波数帯域は20Hz - 80kHz±0.05dB、THD+Nは<0.0003%、SNRは>115dB @600Ω、クロストークは< -105dB。
XLRバランス接続時の最大出力(32Ω)は2880mW(Low)/7500mW(High)、再生周波数帯域は20Hz - 80kHz±0.05dB、THD+Nは<0.00016%、SNRは>116dB @600Ω、クロストークは< -110dB。
外形寸法は288W×211×63Dmm。付属品として、電源コード、6.35mm to 3.5mmアダプター、リモコン、クイックスタートガイドなどを同梱する。