レグザ、約2倍の明るさを実現したスタンダード・4K Mini LED液晶テレビ「Z770R」
TVS REGZAは、2025年度のスタンダードクラス・4K Mini LED液晶テレビ “Z770Rシリーズ” 、ならびに4K液晶テレビ “Z670Rシリーズ” を4月18日(金)に発売する。価格は全てオープン、ラインナップと税込予想実売価格は以下の通り。

<Z770Rシリーズ>
・75型「75Z770R」 396,000円前後
・65型「65Z770R」 308,000円前後
・55型「55Z770R」 253,000円前後

<Z670Rシリーズ>
・50型「50Z670R」 198,000円前後
・43型「43Z670R」 165,000円前後

両シリーズともに、AI技術とセンシング技術によって映像視聴体験を飛躍的に向上させる「レグザ インテリジェンス」機能を搭載したことがトピック。
Z770Rシリーズでは、「高輝度ファインMini LED液晶パネルモジュール」を搭載。「高輝度ファインMini LEDバックライト」をベースに、「広色域量子ドット」「4K倍速広視野角液晶パネル」「広視野角ワイドアングルシート」「低反射ARコート」を組み合わせたモジュールによって、ピーク輝度とエリア分割数が従来比約2倍を実現している。Z670Rシリーズは「新開発 全面直下型高輝度LEDバックライト」を採用する。
Z770R/Z670シリーズには2025年度版の高画質エンジン「レグザエンジンZR」を採用。ネット動画のコントラストと精細感をアップさせ、低フレームレートの作品でもスムーズに再生する「ネット動画ビューティ」に対応している。併せて高圧縮コンテンツで発生しやすい圧縮ノイズ/バンディングノイズも抑制する。

「レグザエンジンZR」搭載による高画質技術として「ナチュラルフェイストーン」も投入されており、人肌の立体感と質感の向上、黒ずみや白飛びの抑制、撮影環境によってカラーシフトしてしまった人肌を自然な色合いで再現する。
放送番組向けの高画質機能「地デジ AIビューティ」も備えており、画面のエリアごとで表れやすいノイズを低減することで再再刊の高い映像表現を可能としている。また、文字まわりはクリアに、動きのある映像では動画ボケを低減する。
音質面では、「重低音立体音響システム Z」を搭載しており、実用最大出力60Wのマルチアンプによって2ウェイ・メインスピーカーやトップスピーカー、重低音バズーカを駆動させ、迫力のあるサウンドを実現する。立体音響フォーマットはDolby Atmosをカバー。
Z770Rシリーズは、2ウェイ・メインスピーカー(10W×2・ユニット×4基)/トップスピーカー(10W×2・ユニット×2基)/ウーファー(20W・ユニット×1基)のスピーカー構成を採用している。
Z670Rシリーズは、50Z670Rが2ウェイ・メインスピーカー(10W×2・ユニット×4基)/トップスピーカー(10W×2・ユニット×2基)/ウーファー(20W・ユニット×1基)、43Z670Rが2ウェイ・メインスピーカー(10W×2・ユニット×4基)/トップダブルトゥイーター(10W×2・ユニット×2基)/ウーファー(20W・ユニット×1基)のスピーカー構成となっている。
高音質技術には、AI技術に映像コンテンツ内のセリフなどの音声と環境音といって音声成分を認識し、各音声のバランスを自動で調整する「レグザAI快適リスニング」を新採用。ー5から+5までの10段階で環境音と人の声のバランスを好みに応じて調整でき、例えばニュース番組などでは背景音を低減してアナウンサーなどの声を聞きやすく調整、スポーツ中継などでは解説者の声を抑え、スタジアムの歓声を強調することで臨場感を高めるといった演出が可能になったという。



新たな機能として「レグザAIボイスナビゲーター」を採用する。Gooleの生成AI「Gemini」を活用した音声認識・検索ができるようになっており、発話内容の文脈やニュアンスを理解できる音声認識であるため、例えば番組タイトルが分からないような作品でも、「最近話題のドラマ」といった言葉に対してトレンドやユーザー好みに合わせたコンテンツを表示。また「自然の風景」「ロボットアニメ」「80年代のアクション映画」といった具体性のある言葉に対しては、より関連度の高い作品を昇順で表示する。
この際、プラットフォームを横断したコンテンツ検索が可能で、YouTube、Netflix、地上放送番組などから検索した関連作品を一覧で表示できるほか、作品を検索する際にGeminiが自動生成した検索ワードを確認することも可能。
ほか、後述の「みるコレ」との連携によって、ユーザーの視聴履歴や録画予約を参照、レグザAIボイスナビゲーターによる検索結果が使えば使うほどパーソナライズされていく「AIリコメンド」機能を搭載する。
レグザAIボイスナビゲーターは、付属リモコンをマイクとして使用して、レグザとの対話をチャット形式で表示する仕組みを採用する。本機能は、今後のソフトウェアダウンロードによるアップデートで対応予定としている。

再生機能では、2画面表示できる「ダブルウィンドウ」を採用。左側に放送番組およびHDMI入力の映像、右側に放送番組またはVODサービス、AirPlayやミラーリングによる画面などを同時に出力することが可能だ。


「みるコレパック」で追加したお気に入りのタレントなどが出演するネット動画をすぐに視聴できる「新 ざんまいスマートアクセス」、録画番組の再生中に推しが出ているシーンを簡単に再生できる「シーンリスト/出演者」も使用可能だ。また、気になる番組が配信されているVODサービスを確認できる「番組こねくと」、お薦め番組の放送予定をテレビ番組情報誌のようにチェックできる「みるコレ番組ガイド」もフォローする。

ゲーミング機能として、4K/144Hz入力をはじめ、ALLM、VRR(バリアブルリフレッシュレート)をカバー。約0.83msec対応の「瞬速ゲームモード」、ゲーム機に合わせて適切な設定に変更する「オートゲームアジャスト」機能にも対応する。
付属リモコンには、YouTube/Prime Video/Netflix/Disney+/NHK+/U-NEXT/ABEMA/TVer/FOD/hulu/DAZN/Net-VISIONの計12個のVODサービス・ダイレクトボタンを搭載。HDMI入力からの映像も登録できる「My.Choice」ボタンも備えている。

両シリーズの主な仕様は、チューナーが地上デジタル×3、BS・110度デジタル×3、BS4K・110度CS4K×2。入出力端子は、HDMI入力×4基(eARC対応は入力2のみ、4K/120p・VRRは入力1・2のみ、ALLMは全入力が対応)、光デジタル音声出力×1基、ヘッドホン出力(ステレオミニ)×1基、LAN×1基、USB Type-A入力×2基(通常録画用×1、汎用×1)を備えている。
Z770Rシリーズの消費電力(待機時)は、75Z770Rが320W(0.5W)、65Z770Rが319W(0.5W)55Z770Rが197W(0.5W)。Z670Rシリーズは、50Z670Rが194W(0.5W)、42Z670Rが153W(0.5W)。
4月8日に東京・ベルサール秋葉原で実施されたメディア向け発表会では、レグザのグローバルブランドアンバサダーを務める目黒蓮さんが、すべての新製品を実際に体験するようすがVTRで放映された。
Z770R/Z670Rシリーズにおいては、AIボイスナビゲーターとAI快適リスニングを体験。レグザと対話形式で「釣り気分を味わえる動画」を検索、おすすめされた動画を視聴していた。「まるで人と話しているかのよう」と操作の快適さに言及し、「楽だなと思いました」と笑みをこぼした。
また、サッカー中継で歓声と実況のバランスを変えながら、AI快適リスニングも体験。「そんなに細かいコントロールまでできるんですね」と驚いたようすで、「(実況がクリアになると)わかりやすい!」「(歓声が聞こえると)実際に行っているかのようでうれしい」とコメントしていた。

