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音楽ストリーミング配信は総再生数前年比11%増

4K UHD BDソフトは24年末で1,000タイトル突破も市場規模は30%縮小。──GfK/NIQ調査

公開日 2025/02/06 20:01 編集部:松永達矢
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市場調査会社のGfK/NIQ Japanは、主要ストリーミング音楽配信サイトや全国の映像ソフト取扱店の販売実績データに基づく「2024年 音楽ストリーミング配信・セル映像ソフト市場動向」を発表した。

音楽ストリーミング配信市場については、Amazon Music Prime/Amazon Music Unlimited/Apple Music/au スマートパスプレミアム ミュージック/AWA /KKBOX/LINE MUSIC/Rakuten Music/Spotify/TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク/ YouTube Musicを対象に集計を実施。市場は伸長率が減少傾向であるものの、2024年の総再生回数は前年比11%増となった。

微増ながらも昨対比で伸長を見せる音楽ストリーミング配信の総再生回数

楽曲に目を向けると、「Bling-Bang-Bang-Born/Creepy Nuts」が最も大きく再生回数を伸ばし、5億超えを記録。再生回数3億以上を記録した楽曲は「ライラック/Mrs. GREEN APPLE」「ケセラセラ/ Mrs. GREEN APPLE」、「幾億光年/Omoinotake」「晩餐歌/ tuki.」の4曲で、昨年比で2曲増という結果に。

TOP3の3タイトルは、国内テレビアニメ番組の主題歌2曲、国内ドラマ主題歌1曲とすべて2024年リリースの新譜。なお、TOP10に4曲ランクインしたMrs. GREEN APPLEは、4タイトルを合計した再生回数がTOP10の総再生回数の36%を占めた。

邦楽・洋楽・K-POPを含むアジアのジャンル別動向に目を向けると、邦楽は前年比較で1%上昇。洋楽のシェアは前年比で横ばい、アジアは前年より1%ポイント縮小となった。再生回数構成比では邦楽が82%、洋楽が6%、アジアは12%と邦楽が引き続き大きなシェアをキープしている状況だ。

セル映像ソフト市場(DVD、Blu-ray、4K Ultra HD Blu-rayなど全て含む)は数量前年比22%減の1,609万枚、金額前年比18.9%減の1,010億円と減少傾向に。その一方で市場全体の税抜平均実売価格は、6,280円と前年同期から4%上昇している。

ジャンル別の金額構成比では音楽が最大ジャンルとなったが、好調であった前年から6%ポイント縮小の42%に。邦アニメは映画『THE FIRST SLAM DUNK』などのリリースで構成比を4%ポイント伸長させた。同社の調査では市場のソフトパッケージを11カテゴリに分類しているが、音楽、邦アニメの2ジャンルが全体の金額構成比の67%を占めていると算出した。

映像ソフトのジャンル別金額構成比

2024年のBlu-rayソフト(4K Ultra HD Blu-rayを含む)全体では、数量で前年比19.4%減の984万枚、金額で同15.2%減の716億円と落ち込む形に。なお、税抜平均実売価格は7,282円と前年から5%上昇している。

2023年のBlu-ray新作リリース数は2,600本超(対前年102%)となっており、2020年のコロナ禍で一度落ち込んだ新作リリース数は微増傾向との結果も。4K Ultra HD Blu-rayソフトについても2024年末時点で1,000タイトルを超えたが、市場規模としては前年から30%程度縮小との数値が報告されている。

調査報告を踏まえた2025年展望として、「セル映像ソフト市場は引き続き減少トレンドとなることが予想される」としたうえで、「映像作品を見るためという目的から、コレクションや推し活といった目的の中心となる」といった考えを提示。固定ファンがついている音楽ジャンルやコアなアニメファンがいる邦アニメジャンルの作品については、今後もセルパッケージの一定の需要が見込まれるとの意見を述べた。

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