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上位モデルの性能を追加した新スタンダードモデル

ケンウッド、地デジチューナー/HDMI入力対応の“彩速ナビ” 「TYPE Lシリーズ」から2機種

公開日 2025/02/04 12:28 編集部 : 伴 修二郎
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JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのAVナビゲーションシステム “彩速ナビ” の “TYPE Lシリーズ” 2025年モデルとして、7V型200mmワイドモデル「MDR-L612W」および7V型180mmモデル「MDR-L612」の2機種を2月下旬より発売する。価格はオープンだが、いずれも税込79,800円前後での実売が予想される。

「MDR-L612W」「MDR-L612」

両モデルとも、彩速ナビのエントリーモデル “TYPE Lシリーズ” の新スタンダードモデルとして、新たに地上デジタル放送やHDMI入力、音声操作、ハイレゾ音源再生などに対応。上位モデルの “TYPE M” “TYPE S” で好評を得ている基本性能を標準装備することで、「エンターテイメント性能と使いやすさを向上させた」とアピールする。

主な新機能として、車内外のさまざまなノイズを抑えることで、電波が弱くてもクリアな地上デジタル放送を受信できる「広感度地デジチューナー」を搭載。広いエリアで安定した受信が可能だと謳う。また、HDMI入力端子が追加されたことで、スマートフォンやビデオカメラなどを接続してさまざまな映像をナビの大画面で楽しむことができる。

上位モデルシリーズで好評を得ている、ハンドルから手を離さずに「ハイ彩速」と発話してナビの操作が可能な「音声操作」機能をさらに進化させて搭載。新たに地図2画面表示および地図表示(3D/2D/北固定)の切り替えに対応するほか、「ハイ彩速」「テレビ」と発話するだけでテレビ画面への切り替えが可能になった。

「音声操作」の起動を音声で行うかボタン操作で行うかを設定できる「ボイストリガーのオン/オフ設定」を搭載。ボイストリガー(音声による音声操作起動)をオンにした場合、「ハイ彩速」と声をかけると音声操作が起動する。ボイストリガーをオフにした場合は音声の影響を受けることなく、ステアリングリモコンなどのボタン操作で音声操作を起動できる。

オーディオ面では、FLAC/WAVといった192kHz/24bitのハイレゾ音源フォーマットに対応し、日本オーディオ協会が定める「Hi-Res Audio」認証を取得している。加えて、同社独自の高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」をはじめとするさまざまな高音質テクノロジーを用いることで、非ハイレゾ音源からハイレゾ音源までより高音質化してマスター音源のクオリティーに近づけると説明する。

また、車内の各スピーカーから出る音のタイミングを調整して最適な音質を実現する「リスニングポジション調整」や、リスナーの正面にアーティストがいて演奏しているかのように設定できる「フロントフォーカス調整」など、各種サウンドチューニング機能をサポート。 運転席以外の人の眠りを妨げずに音楽を楽しむことができる「パッセンジャースリープ」や、低音補正を3段階で調整できる「ミュージックバスブースト」、地上デジタル放送やラジオの視聴時に人の声を聞き取りやすくする「クリアボイス」など各種オーディオ効果も搭載する。

別売のUSBケーブル「KNA-20HC」を使用した最大供給電流DC 5V 3Aに対応し、タブレットの急速充電が可能。また、USBデバイスに収録した音楽や動画を再生できるさまざまなメディアや音楽・動画ファイルも使用できる。そのほかにも、地図やAVソースの切り替え、ボリューム調整などが分かりやすく直感的に操作できるフラットな静電タッチキーを搭載する。

前モデルから共通する仕様として、ディスプレイには鮮やかな色彩表現を実現すると謳う7V型ワイドWVGA液晶モニターを搭載する。同社独自の高速描画技術「ジェットレスポンスエンジンIII」の搭載により、高速レスポンスを実現するほか、膨大な情報量を格納しながら高速レスポンスを実現するデータ圧縮技術「S3フォーマット」を採用している。

AV機能として、Bluetoothレシーバーを内蔵することでワイヤレスでスマートフォンなどの音楽再生が可能。USBデバイスやSDカードに対応するほか、デジタルデータ(音楽/動画)の再生(USBデバイス接続には別売「KNA-24USB」が必要)、AM番組をFM放送で聴ける「ワイドFM」に対応する。

ナビゲーション機能では、地図の見やすさにこだわった「スマートカラー」をはじめ地図色を3種類から選択できるほか、地図の俯角をリニアに調整できる「3Dスライダー」を搭載。同社独自のアルゴリズムによりGPS情報の信頼度を判定し、電波が届きにくい場所でも位置ズレを軽減することや、GPSに加えて準天頂衛星「みちびき」や「Galileo」、「BeiDou」への対応、渋滞情報や気象・災害情報などを受信可能なFM多重放送「VICS WIDE」をサポートする。

操作面では、日常よく使う設定やメニューを登録して呼び出すことができるカスタムメニュー機能を搭載。地図表示中に動画の再生や操作が可能なAV/ナビ2画面表示に対応するほか、はじめての方でも直感的に操作できる「カスタムシンプルGUI」も採用している。

安心・安全運転をサポートする彩速ナビの各種機能も多数サポートしており、主な機能として到着予想時刻の精度をさらに向上できる「平均車速設定」、より環境に配慮したガソリンスタンドを探すことができる「大気環境配慮型SS(e→AS)表示」、時速30キロの速度規制エリアを表示できる「ゾーン30エリア表示」、高速道路を走行中に逆走状態を検知すると、画面表示と音声で危険運転を注意喚起する「逆走警告案内」、一時停止情報がある交差点で、一時停止アイコンの表示と音声で知らせる「一時停止表示」などを備えている。

スマホとの連携では、彩速ナビとスマホとでデータの連携を可能にする「MapFanAssist」に対応(「KENWOOD MapFan Club」への会員登録が必要)。さまざまなコンテンツと連携し、情報サービスを拡張できるスマートフォン用アプリケーション「KENWOOD Drive Info.」や、ドライブの幅を広げるスマホ用アプリ「NaviCon」、Bluetoothテザリングなど対応する。

ほか機能面として、7段階チルト機能&4段階視野角表示調整機能を装備し、視認性を向上させる「マイビューセッティング」を搭載。「KENWOOD MapFan Club」の会費が1年間無料となる優待券を同梱し、期間中は無料で地図更新が可能なほか、ステアリングリモコン機能にも対応する。

別売の同社製品とのスマート連携機能にも対応しており、デジタルルームミラー型ドライブレコーダー “ミラレコ” 「DRV-EMN5700」、および前後撮影対応2カメラドライブレコーダー「DRV-MN970」と連携することで、ナビ画面で手軽に再生・操作が可能。ほかハイレゾ音源対応スピーカーや、ナビ連動型高度化光ビーコン対応ETC2.0車載器「ETC-N7000」、ETC2.0車載器「ETC-N3000」、同社製マルチリアビューカメラ「CMOS-320」、スタンダードリアビューカメラ「CMOS-230/230W」との接続にも対応する。

200mmワイドモデル「MDR-L612W」独自の特徴として、200mmコンソールに対応。画面右側に各種操作キーを備え、シンプルさと使いやすさを両立した。また、別売のトヨタ車用ワイヤリングキット「KNA-25WT」を使用することで、シンプルなカプラー装着でトヨタ車に取り付けが行える。

外形寸法はMDR-L612が206W×104H×176Dmm、MDR-L612が180W×100H×180Dmm。本体質量はいずれも1.8kg。

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