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約1,000人が参列

松下電器元社長・中村邦夫氏をしのびお別れの会

公開日 2023/03/17 18:35 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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昨年11月28日に83歳で亡くなった松下電器産業(現パナソニック ホールディングス)社長 中村邦夫氏のお別れの会が大阪市内のホテルで開かれた。政財界など関係者約1,000人が参列し、献花台に花を手向けた。

中村邦夫氏のお別れの会が大阪市内のホテルで開かれた

祭壇とは別室に設けられた展示会場には、足跡をたどる写真や映像、愛読書などを集め、故人をしのんだ。

中村氏は入社以来、長年にわたり家電営業部門やAV事業に携わり、2000年の社長就任後は、「破壊と創造」を掲げ、家電流通改革はじめグループ5社の完全子会社化など大胆な事業再編・構造改革を断行。ITバブル崩壊後に巨額赤字に陥ったパナソニックグループを二十一世紀型の製造業へと導きV字回復を果たすとともに、経営理念に基づき創業者哲学の柱をなす「社会の公器」「お客様大事」「日に新た」の現代的実践を率先徹底し、環境重視経営の礎を築いた。

パナソニックホールディングス 津賀一宏会長は「私が社長になったとき、私は中村さんのように経営理念を語るなんてことはできませんというお話をしたら、経営理念は語るものではなく、実行して皆に背中をちゃんと見てもらったらそれでいいんだというお話をいただき、凄く気が楽になりました」「皆一度や二度は怒られた経験があり、怖い中村さん、しかし、強いリーダーシップでみんなを方向づけしてくださりました」と故人との思い出を振り返った。

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