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2EST/2BA/1DD構成

THIEAUDIO、静電型/BA/DDハイブリッドの5ドライバーイヤホン「Oracle MKII」

公開日 2022/12/15 00:00 編集部:松永達矢
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ナイコムは、THIEAUDIOよりダイナミックドライバー/BAドライバー/EST(静電)ドライバーのハイブリッド構成IEM「Oracle MKII」を12月22日に発売する。価格は88,600円(税込)。カラーバリエーションとしてBlack Scarlet、Tigerの2色を用意する。

「Oracle MKII」Tiger

高いモニター性能を誇る先代モデル「Oracle」の特長をそのままに、ドライバーおよびサウンドチューニングの刷新、ハウジング形状の再設計を行ったという5ドライバー/ハイブリッドモデル。高域にSonion製ESTドライバー×2基/中域にKnowles製BAドライバー×2基/低域に10mm LCP(液晶ポリマー)ダイナミックドライバー×1基の計5ドライバーを搭載する。

9月に開催された「秋のヘッドフォン祭り」同社ブースに参考出展されていたアイテムが正式に案内される格好だ。

搭載される5基のドライバーは、3ウェイクロスオーバーによって統合され、各ドライバーの周波数帯域を最適な仕様で分割。各ドライバーが最高のパフォーマンスを発揮できるようにチューニングが施されている。

ダイナミックドライバーは、先代モデルのニュートラルな中音域を維持しつつ、重低域の強化を図るため、新たに振動板としてLCPを採用する10mm径ドライバーを搭載。前世代のポリカーボネート振動板と比較して、表面張力が向上したことでレスポンスの強化に繋がり、低音域のパワーアップと中低音域での滲みの抑制が可能になったという。

カラーバリエーションとして用意されるBlack Scarlet

中音域の再生では、BAドライバーの駆動と同時にダイナミックドライバーを正確にカットするクロスオーバー・ソリューションにより、低音と中高音の適切なクロスオーバーを実現。中音域の肥大化を防ぎ、色付けのないニュートラルな中域を実現したとアピールしている。

高域再生を担うESTドライバーは、これまでブランドが培ってきたノウハウを活かしたサウンドチューニングにより細部の再現性や空気感を改善。ブランド史上トップクラスの超高音拡張を実現したと謳う。

筐体はステージやスタジオでの長時間セッションを想定してハウジングを小型化。快適なフィット感を提供する。医療グレードのUV樹脂を用いることで耐久性の獲得と素材由来のアレルゲンフリーを実現させた。

製品の付属品。ケーブルのほか、キャリーケースや2種のイヤーピースを備える

イヤホンは2pin端子によるケーブル着脱にも対応。付属ケーブル長は約1.2mで、導線に26AWG 5N OCC 銀メッキリッツ線を採用する。プラグ部分は3.5mm/4.4mm/2.5mmの3種類の端子を簡単に切り替えることができるモジュラープラグ方式となっている。

再生周波数帯域は20Hz - 40kHz、感度は100dB(@1kHz)、インピーダンスは11Ω。付属品としてシリコンイヤーピース、フォームイヤーピースをそれぞれ3サイズ(S/M/L)とキャリーケースを同梱する。

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