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Empire EarsとのコラボIEM「Odyssey」も

<ヘッドフォン祭>Astell&Kernの新DAP「A&ultima SP3000」に朝から列/qdc、1DD構成「Dmagic Solo」など参考出展多数

公開日 2022/09/18 15:27 編集部:松永達矢
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フジヤエービックが主催する展示会イベント「秋のヘッドフォン祭2022」が、中野サンプラザにて本日9月18日に開催された。本稿では15Fルームリーフに出展するアユートブースの模様をレポートする。

Astell&Kernからは、先日発売が報じられた“A&ultimaシリーズ”の新フラグシップモデル「A&ultima SP3000」と、米・Empire EarsとのコラボIEM「Odyssey」の試聴ブースを用意。それぞれ一般イベント初披露の製品であるのと、OdysseyはSP3000に合わせた最適化が行われたモデルということもあり、組み合わせて試聴できるこの機会を目的に、開場と同時に試聴整理券を求める来場者の姿が多く見られた。

Astell&Kern「A&ultima SP3000」

SP3000は、2022年8月から量産が開始されたばかりの旭化成エレクトロニクス製DACチップ「AK4499EX」を計4基搭載。アンバランス回路/バランス回路にそれぞれ2基ずつを使用し、各系統を独立させた「デュアルオーディオ回路」を搭載する。

加えて、デジタル信号処理用に「AK4149EQ」を2基搭載し、デジタルノイズがアナログ信号に与える悪影響を抑制。先記したAK4499EXがアナログ処理を担うことで、デジタル/アナログ処理を完全分離した「HEXAオーディオ回路構造」設計により高いSN比を獲得している。

先日披露されたモデルの試聴に、多くの来場者が整理券を求めていた

筐体ボディにはDAPとして世界初採用の904Lステンレスを使用。試聴機に触れただけでも、従来機以上に高い剛性という印象を受けるヘビーデューティな質感を備えていた。また、ブースに用意されていたブラックモデルは筐体裏面および側面部にPVDコーティングが施されており、非常につややかな高級感溢れるディテールが表れていた。

全世界600台、国内流通数限定40台を予定するOdysseyは、2基の静電ドライバー/5基のBAドライバー/2基のダイナミックドライバー/骨伝導ドライバーを1基を備える「Quadbridシステム」採用のハイエンドIEM。

米・Empire EarsとのコラボIEM「Odyssey」

搭載される種類の異なる計10基のドライバーは、「7ウェイsynX クロスオーバーネットワーク」により、性能を最大限に引き出される。また、静電ドライバーと骨伝導ドライバー間のタイミングや位相を最適化する「EIVEC MKII」により、非常に解像感の高いサウンドを楽しむことができる。

なお、ブースでは試聴体験の先着特典として、SP3000をフィーチャーしたマウスパッドとポストカードセットのプレゼント品が用意されていた。

会場ではプレゼント品としてマウスパッドとポストカードセットが用意されていた

本年4月より同社取扱ブランドとなったqdcからは、ダイナミックドライバー1基構成のIEM「Dmagic Solo」を参考出品。10月初旬の発売を予定し、価格は税込3万円前後を見込むとのこと。

qdc「Dmagic Solo」

ドライバー3基構成の「Dmagic 3D」の下位機という立ち位置になるものの、シングルドライバー機であることから「まとまりあるサウンドを楽しめる」とブース内スタッフは説明する。また、価格の面についても約20万円の3Dから、大幅にプライスダウンしたこともポイントの一つだと続けた。

イヤホン側コネクターは同ブランド独自の2Pinコネクターを採用。プレーヤー側コネクターは3.5mm/2.5mm/4.4mmを選択して取り付けることができるモジュール式コネクターを採用する。

「Dmagic Solo」付属ケーブルのプレーヤー側プラグはモジュール式を採用する

ほか、qdcブランドからは独自プラグを採用する同社IEM用のBluetoothレシーバー「qdc TWX」を展示。こちらも10月初旬発売に向けて準備中とのことで、価格は税込2万円前後になるとのこと。Qualcomm「QCC3040」を搭載し、Bluetoothバージョン5.2に準拠。コーデックはSBC /AAC /apt Xに対応する。加えて、同ブランドからは7月開催のポタ研に引き続き、フラグシップIEM「Tiger」が試聴機として用意されていた。

「qdc TWX」

また、イヤホンリケーブルブランドLuminox Audioからは、新プロダクトライン “ジェムストーンシリーズ” より、2種類のリケーブル「Sapphirus」「Rubeus」を参考展示。ブーススタッフによると、2023年内展開アイテムとして予定しているが、2022年内に発売する可能性もあるとのこと。

Luminox Audio「Sapphirus」

Luminox Audio「Rubeus」

Sapphirusについては、同ブランドの「Booster Blue」同様6芯構成のモデルとなっており、「実質的な後継機種になっている」という。また、各製品のプレーヤー側プラグおよび、イヤホン側コネクターはフルカスタムの仕様となっているが、現在国内展開における構成を詰めており「製品ラインナップとして提供するか、セミカスタム方式にするかを協議中」とのこと。ついては、最終的な価格感についても決定した仕様に準ずるとのことだ。

この他、アユートブースでは9月16日に発売されたばかりのMaestraudio(マエストローディオ)のIEM「MA910S」や、東京ゲームショウ2022にて先行して出展が行われたフルシリコン構成の “AZLA史上最高の寝ホン” 「ASE-500」を展示。いずれも来場者の関心が寄せられていた。

Maestraudio「MA910S」

AZLA「ASE-500」

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