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withコロナ時代の新しい働き方を模索

働き方改革でオフィスにホームシアター導入!? 大幅リニューアルしたNTTぷらら本社を見てきた

公開日 2021/07/02 11:23 編集部:小野佳希
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既報の通り、NTTぷららは本社オフィスをリニューアル。4Kやドルビーアトモス対応のホームシアタースペースも備えるなどした新オフィスの様子を、一部メディアに向けて公開した。


同社では、創立25周年を迎えた昨年2020年に新たな企業ビジョン「Your PLAZA! 世界を変える。心が満たされる“広場”へ」を制定。コロナ禍でリモートワークが急速に広まったことに加えて、この企業ビジョンを体現するオフィスをつくるべく、今回のリニューアルに至ったのだという。

新オフィスでは、個人の机を廃しフリーアドレス化したほか、可変可動な什器で作りこまないレイアウトや、偶発的な出会い・コミュケーションが発生しやすいジグザグ導線のレイアウトを採用。イベントスペースには、オンラインイベントや撮影スタジオのセットとして利用できる大型LEDスクリーンを設置したほか、4Kテレビとマルチチャンネルスピーカーによるドルビーアトモス対応のホームシアタースペースなども用意した。

4K対応250インチLEDスクリーン。机を移動させて上映会イベントなどでも利用できるようにしている

オフィススペースの一角に7.1.2chのドルビーアトモス対応リビングシアターも構築。テレビはシャープアクオス、スピーカーとアンプはデノン製だった。ひかりTVの番組に出演する著名人のインタビュースペースとしても活用しているとのことだが、もちろんここで仕事をすることも可能


オンライン会議用の個別ブースも用意

タッチペンで直接書き込めるホワイトボード機能を活用してのオンライン会議も可能

また、会議室は、映像配信サービス「ひかりTV」にちなんでリビングシアターを模した「Room SHOW」、音楽配信「ひかりTVミュージック」にちなんでギターや吸音材を配置した「Room PLAY」といった具合に、同社が展開する各種サービスに由来する演出に。加えて、オフィスルームにある打ち合わせスペースには「ひかりTV」の歴代チューナーがまるでインテリアパネルのように貼り付けられたりしている。

会議室「Room SHOW」の部屋名プレートはレッドカーペットをイメージ


「Room PLAY」は音楽スタジオのようなイメージ


打ち合わせスペース。奥の壁に飾られているのはインテリアパネルではなく、実はひかりTVのチューナー

新オフィスのデザインは、Nerflixのオフィスやスターバックスの店舗も手掛けたデザイナーに依頼。「今まではオフィスは仕事をする場所で、くつろぐ場所は家だった。しかし、これからはオフィスでもくつろげるし、何をしてもいいんだという考え方にした」と、同社総務人事部の伊藤晋平氏は説明する。

NTTぷらら 伊藤氏

NTTぷららの社名には“PLAZA(広場)”と“LALA(楽しげな雰囲気)”という意味が込められている。新オフィスにはさまざまな広場やマーケットをモチーフとしており、オープンで広々とした空間に、屋台を模したような作業スペースや、テントに囲まれた作業スペースなどが展開されている。

なお、有明オフィスを閉鎖して池袋本社に統合するなどで、オフィス全体の床面積を31%縮小。そのための作業として、20年来蓄積してきた書類等を電子化するなどで85%も廃棄したという。

NTTグループ各社ではwithコロナ時代の働き方として出社率3割を目標にしているそうだが、「(オフィスリニューアル前の)最初の緊急事態宣言が出たころは、以前からそうした環境が整っていたこともあって出社率は1割くらいだった」(伊藤氏)。「リニューアルでオフィスが快適になり、ちょっと出社率が上がってしまった(笑)」とのことだが、それでも目標の出社率3割を少し超えるくらいになっているとのことだった。

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