独自プロセッサーの性能が大幅向上

ソニー、ノイキャン完全ワイヤレス第4世代「WF-1000XM4」。音質/機能性も大きく刷新

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編集部:成藤 正宣
2021年06月09日
ソニーは、ノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」を6月25日より発売する。価格はオープンだが、市場では33,000円前後での実売が想定される。

「WF-1000XM4」(ブラック)

2019年7月に発売した「WF-1000XM3」(以下、XM3)の後継モデル。“業界最高クラス”を謳うノイズキャンセリング性能や音質により磨きをかけた上で、ノイズキャンセリング対応Bluetoothヘッドホン「WH-1000XM4」の高い機能性も踏襲。同社では「従来モデルのユーザーから寄せられていた要望をほぼ解決するモデルに仕上がった」とアピールしている。

ヘッドホンの「WH-1000XM4」の性能も踏まえつつ、従来モデルを大幅に進化させた

ノイズキャンセリングやBluetoothオーディオの処理を行うプロセッサーとして、独自に新開発した統合プロセッサー「V1」を搭載する。XM3が搭載する統合プロセッサー「QN1e」よりも処理能力が高まったことで、特に高音域に対するノイズキャンセル性能が向上。その一方、Bluetooth部分では省電力化が進み、アルゴリズムの最適化によりワイヤレス接続の安定性も増している。

ドライバーユニットには、専用設計の6mmダイナミックドライバーを採用。従来よりもマグネットの体積を約20%拡大し駆動力を高めるとともに、ハイコンプライアンスな振動板を搭載することで、低音域のノイズキャンセリング性能および低音再生能力のどちらも強化した。

ノイズキャンセリングに付随する機能として、新たに風ノイズの軽減機能を搭載した。強風にさらされるとフィードフォワードマイクが自動でオフとなり、風ノイズを減らす仕組みだ。また、外音取り込み機能も高域がより自然に聞こえるよう改良されている。これはプロセッサー性能の向上にともない、より多くの外音を取り込み処理できるようになった為に実現できたという。

音質面では、XM3では非対応となっていたLDACコーデックに対応。AAC/SBCコーデックも引き続きサポートしている。AI技術を活用してリアルタイムで音楽を解析し、最適なアップスケーリングを行う「DSEE Extreme」にも対応。また、Hi-Res Audio Wirelessロゴ認証を取得するとともに、立体音響「360 Reality Audio」の認定モデルになっている。

通話面では、4つのマイクとセンサー、および高度な音声信号処理を組み合わせた「高精度ボイスアップテクノロジー」を搭載。装着者の口元を強力に集音するビームフォーミング技術や、発話時の骨伝導音を拾い、声と周囲の雑音とを選別する為の骨伝導センサーなどを最適に制御し、声だけをクリアに届けることが可能だとしている。

デザイン面はXM3から大幅に変更され、およそ10%小型化。重さも片耳あたり約7.3gと1.2gの軽量化を果たし、加えてIPX4の防滴も備えた。

XM3では、イヤホンを耳の3点で支える構造「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」を採用していたのに対し、XM4では耳と“面”で接触し安定させる「エルゴノミック・サーフェース・デザイン」を採用。装着感にも配慮し、耳の複雑な凹凸との干渉を避けるフォルムになっているほか、耳から飛び出す面積も減らしている。

新デザインと構造で、装着時における耳からのはみ出しも抑えた

ケースもスリムなバッテリーの採用により、XM3のケースから約40%の小型化を実現。それでいてバッテリー持ちはXM3から据え置かれ、ノイズキャンセルオン時でイヤホン約8時間/ケース約16時間の合計約24時間を実現している(XM3はイヤホン約6時間/ケース約18時間)。イヤホン本体のバッテリー性能はXM3よりも向上した格好だ。

本体、ケース共に前モデルから小型/軽量化。バッテリー持ちはイヤホン本体が約2時間分増え、ケースとの合計は前モデルと同等

また、Qi規格のワイヤレス充電や、Xperiaからのおすそわけ充電にも対応。イヤホンの急速充電もサポートし、5分の収納/充電で約60分の再生が可能となる。

ケースへの刻印サービスも提供予定

日常生活で便利なスマート機能も豊富に搭載する。装着者が喋りはじめたことを認識すると自動的に音楽再生を一時停止し、外音取り込みモードに切り替える「スピーク・トゥ・チャット」をはじめ、Android端末と近づけるだけでペアリングのダイアログが表示される「Fast Pair」、Windows 10デバイスに近づけると接続ガイダンスが表示される「Swift Pair」などをサポート。Amazon AlexaまたはGoogleアシスタントも、タッチ操作ではなく「OK Google」や「Alexa」などのウェイクワードで起動可能となった。

専用アプリ「Sony | Headphones Connect」にも対応し、タッチ操作による機能切り替えのカスタマイズなどが可能。イヤーピースが耳にあっているか、しっかりと密閉できているかをチェックできる「装着状態テスト」といった新機能も用意されている。

イヤーピースとして、新開発の“ノイズアイソレーションイヤーピース”「EP-NI1000」が3サイズ(S/M/L)付属する。独自に開発したポリウレタンフォーム素材と弾性素材を組み合わせた構造で、高い遮音性と安定性、スムーズなつけやすさを兼ね備えるという。

“ノイズアイソレーションイヤーピース”「EP-NI1000」は独自のポリウレタンフォームと弾力のある素材の2重構造

つまむとしばらくの間縮んだままになる程度に柔らかい

なおEP-NI1000は、WF-1000XM4と同日の6月25日より単品販売も開始する。1サイズ/1ペア入りで、予想実売価格は税込1,980円前後。

その他、本製品ではエコロジーに配慮したまったく新しいパッケージを採用。独自のブレンディッド・マテリアルを使用したプラスチックフリーの梱包で、サイズもXM3のパッケージと比較して約66%コンパクトに抑えている。

環境に配慮したプラスチックフリーのパッケージ。従来製品のパッケージと比較しても小さくなっている

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