HOME > ニュース > アイリスオーヤマ、AIカメラ事業に新規参入。防犯やマーケティング活用可能な機能で人手不足の課題解消目指す

AIアルゴリズム搭載モデルなど全38機種

アイリスオーヤマ、AIカメラ事業に新規参入。防犯やマーケティング活用可能な機能で人手不足の課題解消目指す

公開日 2020/04/14 09:41 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■AIアルゴリズム搭載モデルなど全38機種

アイリスオーヤマは、ネットワークカメラにAIアルゴリズムを搭載したモデルを含む全38機種の「AIカメラ」シリーズを2020年4月20日より発売、AIカメラ事業に新規参入する。

豊富なAI解析用途でマーケティングが可能。顔認識スピードはわずか0.2秒

生産年齢人口の減少に伴う労働者不足や人件費の上昇により、少ない労働力で質の高いサービス提供が求められる企業では、セキュリティカメラや防犯対策において、小売店、物流倉庫、ホテルなど多様な場所でAIカメラが用いられている。今後もさらなる需要の拡大が見込まれる中、同社では、少ない人手で防犯やマーケティング分析に活用できるAIカメラ事業を新たに立ち上げ、多様なニーズに合わせて適切なソリューションを提案していく。

今回発売する「AIカメラ」は、AIアルゴリズム搭載モデル20機種、セキュリティカメラのスタンダードモデル10機種、そして全モデルに共通して使用できるビデオレコーダー8機種の合計38機種。

AIアルゴリズム搭載モデルは、従来の防犯対策だけでなく、マスクの着用認証や工事作業所等でのヘルメット着用を認識する顧客属性の分析が可能で、マスク着用時でも顔認証できる機能を搭載する。また、レジの混雑状況や顧客の滞在場所・時間がサーモグラフで可視化できる「顧客動線ヒートマップ」、車両番号や車体を認識する「車両認識・管理」、不審な動きや過去の犯罪者をブラックリスト化して注意喚起する「不審行動・不審者アラート」など多彩な機能を備える。

カメラ本体にAIアルゴリズムを内蔵したことで、必要な分析結果のみをアプリケーションに送信できるため、データ量を従来の1/100以下として、回線への負担を軽減できることも大きな特長のひとつ。顔認識スピードは0.2秒と素早い解析が可能。顔キャプチャ機能で認識した人物は、性別・年齢・身長などの属性で即時に分類してカウントできるため、警備の配置の検討や来場者の傾向を掴んだマーケティング資料として活用することもできる。全てのモデルに文字や人の顔をはっきり認識できる4K UltraHDクオリティレンズを搭載し、高解像度・高視野角での撮影を実現。暗視、逆光にも対応し、明かりの少ない夜間や逆光でも被写体を認識することが可能だ。

さらに、同社がBtoB事業で提供している無線制御照明システム「LiCONEX(ライコネックス)」や電子棚札、スライド棚、サイネージ広告、省力化ソリューションなどさまざまな商材との組み合わせにより、小売店舗や各種施設へのトータル・ソリューションを提案していく。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク