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参議院議員会館の放送受信契約の受信料請求

NHK、「N国党」立花党首を受信料未払いで提訴。勝訴確定済み裁判の損害賠償請求も

公開日 2019/10/28 17:04 編集部:小野佳希
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NHKは、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に対して、放送受信料の支払いを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起した。あわせて、立花氏に対して損害賠償金および遅延損害金、訴訟費用合計134万7,697円の支払いを求める支払い請求書を送付したことも明らかにした。


NHKでは、提訴について「立花孝志氏の参議院議員会館における放送受信契約について、受信料を請求していましたが、支払いがなかったため」と説明。これまで、受信機1台、8-9月分の衛星契約金額として4,560円の支払いを求めており、支払いがない場合は法定手続きをとる旨の通知を発送していたが、期限までに支払いがなかったため、やむを得ず民事訴訟の提起に至ったと説明している。

損害賠償金等の支払い請求書は、NHKの勝訴で判決が確定した2件の損害賠償請求訴訟の賠償金。損賠賠償金として108万円、遅延損害金および訴訟費用と合わせて134万7697円の支払いを求める内容となっている。立花氏はこの債権額の支払いに応じない意向を過去に示しており、これまでに支払いが行われていないため、本日10月28日に支払い請求書を送付したという。

該当の訴訟は、立花氏が視聴者を促して、受信料の契約・収納業務のための視聴者宅への訪問を不法行為だとしてNHKを訴えさせたというもの。2件の訴訟があり、2件ともNHKが勝訴した。そして、NHKではこの2件の裁判の提訴がNHKの業務を妨害することを目的にした不法行為であるとして、対応に要した弁護士費用相当額の支払いを求めて立花氏と2件の訴訟の各原告を逆提訴し、これらの裁判でもNHKが勝訴し、判決が確定していた。

NHKでは、訴訟によって本来必要のない経費の支出を余儀なくされたと説明。今回の支払請求書の送付で、2週間後の支払期限までに支払いがなければ、立花氏の資産に対する法的措置も辞さない方針だとしている。

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