iBassoでは非売品プレーヤーも試聴可能

<ポタフェス>HIFIMAN初の完全ワイヤレスイヤホン「TWS600」。旗艦機のドライバー技術を採用

編集部:平山洸太
2019年07月13日
イヤホン関連のブランドが集う“ポタフェス2019”「ポータブルオーディオフェスティバル2019 東京・秋葉原」が開幕。本稿では、HIFIMAN初の完全ワイヤレスイヤホン「TWS600」をはじめ、iBasso Audio、クリエイティブ、BriseAudio、Bispa、カナルワークス、WAGNUS、onsoのブースをレポートする。

「TWS600」

HIFIMANからは、初の完全ワイヤレスイヤホン「TWS600」が初出展。8月中の発売予定で、価格は14,000円前後が予定される。フラグシップモデル「RE2000」に搭載するドライバー技術のトポロジーダイヤフラムを採用するなど、音質面でも一切の妥協をしない製品だとアピールされている。バッテリー持続時間は約5.5時間で、ケースを併用することで最大約38.5時間の再生が可能。

ケースを閉じた状態

イヤホン部

Bluetoothのバージョンは5.0となり対応コーデックはAACとSBC。質量は片耳5.9gで、IPX4相当の耐水性能も備える。150mという通信距離も特徴とのこと。そのほかこれから発売される静電型ヘッドホンシステム「Jade II」など、イヤホンだけでなくヘッドホンのサウンドに耳を傾ける来場者も多く見られた。

充電端子はUSB-C

静電型ヘッドホンシステム「Jade II」も視聴可能

MUSINのブースでは、5月に発売されたiBasso Audioのハイレゾ対応DAP「DX220」のデモを実施。DX220は同ブランドのトップエンドモデルで、Android 8.1と独自の音楽再生用OS「Mango OS」を切り替えられるのが大きな特徴。DACにはES9028PROを2基搭載。アンプ部には、交換可能なモジュール式アンプを採用する。5.0型フルHDディスプレイや8コアCPU、4GBのRAMを採用するなどハードウェアスペックも追求されている。

「DX220」

DX220には、今月6日に発売されたばかりのNutube搭載アンプモジュール「AMP9」を組み合わせてデモ。さらにDX220だけでなく、関係者向けに配布された30台限定モデル「DX200 ゴールド」、66台限定モデル「DX200 TI」など貴重なモデルも試聴することができる。なおこれら限定モデルは今後展示しない可能性も高いとのこと。そのほか「DX200」「DX150」も用意されたが、いずれも「AMP9」を搭載し、聴き比べも可能になっていた。

非売品モデルなども聴き比べ可能

「AMP9」

また6月から取扱が開始されたばかりのハンガリー製イヤーチップ「Symbio Eartips Tipe W」も注目されていた。シリコンとフォームを組み合わせたハイブリッドタイプのイヤーピースで、高いフィット感と遮音性が追求されている。これから発売予定という日本未発売のフォーム無しタイプ「Symbio W Peel」も用意。今後セット販売される予定のノズル変換アダプターも用意され、来場者の多種多様なイヤホンでも試聴できるようになっていた。

「Symbio Eartips Tipe W」

「Symbio W Peel 」と変換アダプター

クリエイティブメディアは、AIで音を最適化する「Super X-Fi」搭載ヘッドホンアンプ/ヘッドホンのデモを大々的に実施していた。本機のポタフェスでの出展は初となる。

開場前のクリエイティブブース。実際に映像を見ながらSXFI AMPの立体音響を体験することができるシステムが用意された

Super X-Fiは、スマホで撮影した耳や顔の写真をもとにAIエンジンが分析し、ユーザーに最適化された自然で広大な音場を再現するという技術。本機は直販限定販売で試す機会も少ないため、効果を体験するために訪れた来場者も多いとのこと。会場で物販も行われており、試してすぐに購入した方もいたという。

30周年記念モデルのサウンドカード「AE-9」(左/写真はコントロール部のみ)、「AE-7」(右)も展示された

また同技術に対応した完全ワイヤレスイヤホン「Outlier Gold」が参考出展として日本初公開。同社より発売されている完全ワイヤレス「Outlier Air」をベースに、バッテリーが強化された(イヤホンが10→14時間、ケースが30→39時間)。Super X-Fiは専用アプリで処理を行い再生する方式を採用する。価格は1万円前半で、8月頃に発売したいとのことだった。

「Outlier Gold」

ケース側面には「Super X-Fi」ロゴが印刷

BriseAudioは、昨日発表されたばかりのイヤホン用リケーブルの新モデル「STR7-Rh2+」をMMCX/2pin、4.4mm/2.5mm/3.5mmの全6ラインナップで早速展示。価格は55,000円(税抜)。ブースでは7月25日の発売を前に、先行販売も行われている。

「STR7-Rh2+」

「YATONO 8wire」

約20万円の8芯モデル「YATONO 8wire」や、先月発売の変換ケーブル最上位モデル「YATONO-CONV」も展示。さらに説明員によると「1,000万円近い」と話す試聴システムを設置し、ヘッドホンリケーブルなどのサウンドデモを実施。同社はもともとホームオーディオを手がけるため、アンプやプレーヤー間の接続ケーブルもなるべく自社ブランドで揃えたという。

「YATONO-CONV」

ヘッドホンリケーブルの試聴システム

Bispaは、会場限定としてビンテージ線材を使用したリケーブル「BSP-HPCL-MCOEEPシリーズ」を販売。この線材は、現在ではよく耳にする “OFC” が使われ始めた20年以上前のものとのことだが、密閉保存されていたため保存状態が良いとのこと。実際に触ってみたが、シースの質感に関しても経年を感じさせなかった。

ブースの様子

「BSP-HPCL-MCOEEPシリーズ」

音に関しては線材の特性として低域が強くまろやかになってしまうため、プラグに銀メッキを採用することで整えているとのこと。「柔らかさを持ちながらも解像感がある」とサウンドを紹介していた。なお限定数はMMCXが9本、2pinが6本。午前中の取材時点で数本売れていたため、早い段階で完売となりそうだ。

カナルワークスでは、4月に発売された3ウェイ・4ドライバー構成のカスタムイヤーモニター「CW-L32GRV」を展示。ユニバーサルモデル「CW-U32GRV」、Bluetoothケーブル仕様のモデル「CW-U32GRVBT」の試聴も行えるようになっていた。

「CW-L32GRV」

フェースプレートなどのサンプルも展示

CW-L32GRVはBAドライバーを高域に1基、中域に1基、低域に2基搭載。アニソンやJ-POPなどのボーカル再生を得意としたロングセラーモデル「CW-L32V」と同じ4ドライバー構成ながら、よりパワフルな低音再生が特徴とのこと。ブースにはそのほか、カスタムIEMの色サンプルやフェイスプレートの見本をはじめ、同社が扱う多くのモデルの試聴が行えるようになっていた。

WAGNUS.では、ケーブルの特別販売をはじめ、ケーブルのデモ機の展示やオーダー受付を実施。ケーブルでは、ニューエディションシリーズの第2弾として「NU-2 "Grandeur edition"」が会場限定1本で販売。サウンドは、中域と中高域における張り出しの強さとスピード感が早くアタック感の明瞭さが大きな特徴とのこと。通常販売の予定は無いとのことで、開幕早々に売れてしまったという。

「Conversion cable」

「Aqua Crystal Strelitzia」

そして春夏時期会場限定モデル「Esmeralda Sheep」も会場限定1本で販売。こちらも同様に開始直後に品切れとなった。そのほか変換プラグ「Conversion cable」、リケーブル「Aqua Crystal Strelitzia」など多くのケーブルが限定価格で販売された。

ひさご電材では、自社ブランドonsoからリケーブルを出展。「01」「02」「03」「04」「05」といった同社のラインナップが並べられた。新製品では、今月8日に発売されたばかりの01シリーズの4.4mmプラグモデルが展示。説明員は「4.4mmのリケーブルは高価なものが多いが、7,000円(税抜)という価格で実現したコストパフォーマンスの良いモデル。ユーザーからの要望も多かった」とアピールする。

同社のリケーブルはしなやかさが特徴とのこと。写真は01シリーズ

ブースの様子

また4月に新たに発売された05シリーズも展示。線材にPCOCCを採用したモデルで、プラグなどには、見る角度によって角度が変わる日本ペイントのマジョーラという塗装が使われている。現状は同社ラインナップにカスタムIEMはないが、このマジョーラをカスタムIEMに使いたいという声も大きいとのこと。2pinタイプに関しては発売未定なものの、「検討したい」と話していた。

05シリーズ

05シリーズには角度で色の変わる塗装が施される

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