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「動き出したハイファイオーディオ中級クラスに期待感」(ノムラ無線)<月間売れ筋ランキング・販売店の声>

公開日 2019/04/26 11:16 Senka21編集部・竹内純
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各モニター店のご協力のもと提供している「月間売れ筋ランキング」。売れ筋データと共に届けられた、最前線からの熱い声をお届けする。

■動き出した中級クラスに期待感
昨年末商戦からここまで、あまりピリッとしなかったハイファイオーディオ市場ですが、4月中旬から、20〜30万円の中級クラスに動きが出てきました。電話での問い合わせも増えています。引っ越しも終わり、新しい生活にも慣れ、さて、何を買おうか、揃えようかと吟味するお客様もいらっしゃいます。また、特に目に付くのはCDプレーヤー。「壊れた」「調子が悪くなった」といった理由での買い替えが多くなっています。

対照的に動きが止まってしまっているのがエントリークラスの安価な商品。特に2、3万円の商品は、ネット通販による安売り合戦が大変過激になっています。こうなると提案の余地すら無く、“次”への発展性がなくなってしまうことが危惧されるところで、チャネルとしてのネット通販での取り扱いについて再考するメーカーや商社も出始めています。今年はひとつの転機になりそうです。

新元号を迎えるにあたり、気持ちも前向きに、消費行動に対する期待感もうかがえます。5月3日から6日には、ネットワークプレーヤーの「DSMシリーズ」やレコードプレーヤーの「LP12」で人気のLINN社とスイスのスピーカーメーカー PIEGA やドイツの真空管アンプメーカー Octaveを取り扱うフューレンコーディネート社による「LINN & Fuhlen Coordinate ゴールデンウイーク合同試聴会」を開催。月末にはアキュフェーズの試聴会を予定しており、まずは店頭へと足を運んでいただきたいですね。(ノムラ無線

■堅調なアナログ人気のさらなる高まりを予感
最近のお客様の傾向として、レコードプレーヤーに関心を持つ人がさらに増えてきていることを実感します。3月23日(土)に開催したテクニクス「SL-1000R」の試聴会にも、大変多くのお客様にご来店いただきました。試聴会後には、パナソニックのエンジニア・井谷氏がお客様から質問責めに合うなど、そこでも関心の高さを見て取ることができました。今年後半にはヤマハからアナログプレーヤー「GT-5000」の発売も予定されており、登場が今からとても楽しみです。(Tsubaki Audio

■初めてのお客様の期待に応える印象付けが大切
「新規でホームシアターを構築したい」「古くなったオーディオを買い取ってもらいたい」「新しい製品にグレードアップしたい」といったお客様の声が増えてきているように感じます。来店された時は「ちょっと見せていただけますか」といった控えめな印象なのですが、しかし、声を掛けると皆さん「待っていました」とばかりに話に乗って来てくれます。来店されたきっかけは、他のお客様から店の評判を聞いたり、先頃開催された名古屋のオーディオショーで関心を持ったりなどさまざまです。中には家電量販店から紹介されたというお客様もあって驚いています。

初めて来店されたお客様に対しては、特に時間をかけて説明して、何気ない会話の中でも半歩踏み込んで印象付けができるように心掛けています。こうしたアプローチは、家電量販店で話をしても、販売員の知識が不足しているために相手にされなかったり、自分の伝えたいことを分かってもらえなかったりする経験を持つ、不満を抱いているお客様には非常に心に響きます。再来店していただくための重要なポイントになります。家電量販店の販売員がそそくさと話を切り上げ、他のお客様に行ってしまうところを、長年続いているショップの強みを生かしていきたいと思います。

営業面からは、やっと新しい製品が出揃い、店頭デモが出来る態勢が整いました。中でもお客様の注目が最も高いのは、JVC「DLA-V9R」とPanasonic「DP-UB9000」によるHDR トーンマップのコラボでしょう。専門誌等の前情報で強い関心を持ちながらも、DLA-V9Rがなかなか市場に出回らない状況にヤキモキしていた方も少なくありません。ようやく、3月末にV9Rの店頭導入が叶いましたので、OPPO「UDP-205」、Panasonic「DP-UB9000」、PIONEER「UDP-LX800」との組み合わせ視聴が可能になりました。専門誌等だけの情報ではやはりわからないことが多く、じっくりと順を追って比較視聴をしていただく機会を提供することで、各機器の持つ個性がよくご理解いただけたようです。早速、UDP-LX800に2台の実売がありました。このような営業活動を地道に継続していきたいと思います。(第一無線

集客効果の面からも期待が大きいJVCの8Kプロジェクター「DLA-V9R」

■お客様の住環境に根差した提案が不可欠
普段使用されるテレビサイズが小さくなる傾向が見受けられます。いわゆる大型テレビといわれる50V型〜80V型サイズのものでも、4K以上の映像は十分には楽しむことができない。しかし、それでも設置スペースを取ってしまうことが背景にあるようです。実はここに、今後の4K8Kの普及のヒントがあると私は考えています。“ハードありきの”提案・商売では、エンドユーザーはますます委縮していってしまうことは、現在の市場状況が証明しています。そのような中で、これは提案の仕方次第でもあるのですが、4Kプロジェクターの価格が落ち着いてきたことも着目すべきひとつのポイントと言えます。ハードの特性やお客様の住環境に根差した提案を心掛けていきたいところです。(ホームシアター工房 東京

■α6400にソニーの強さの神髄を見た
春の新製品もほぼ販売を開始しました。その中でもリコー「GRV」にダントツの人気があります。GRシリーズの人気の高さを実感すると同時に、価値に見合う金額なら多少高くても購入いただけることも再認識しました。一方、フルサイズミラーレスもパナソニック「DC-S1」の登場で各社出揃いましたが、フルサイズへの新製品投入が目につく中で、APS-Cのソニー「α6400」が人気を集め2番手に食い込みました。何かとフルサイズに話題も集まりますが、市場の求めているところにタイムリーに商品提供できるソニーの強さを感じます。(ヨドバシカメラ

■胸をなでおろしたキヤノン・フルサイズ機の活躍
3月のカメラ販売の動向を見ていると、昨年のキヤノン、ニコンのフルサイズミラーレス機参入により、趣味性の高い高性能カメラにおいても、主力がデジタル一眼レフからミラーレスへ移行していることが、数字上からも明確に確認されます。特にハイアマチュアには必ずしも手放しでは歓迎された感はなかったキヤノン「EOS R」「EOS RP」の2製品が、メーカーの強力なマーケティング戦略(キャッシュバックや広告宣伝)により、少なくとも数字上は日の目を見ており、販売店としては、今後の売上げ、買い取りを左右する製品だけに、正直、ホッとしました。

交換レンズの売れ筋上位5品目の中に“一眼レフ用”がほぼなくなってきている様は壮観ですらあります。メーカーのたゆまぬ努力で「フルサイズミラーレス=高性能」という図式が認知されつつあるようです。反面、ソニーがもうひとつの強力な製品特長として訴えている「リアルタイムトラッキング」や「瞳AF」に代表される、プロの腕をも凌駕するような「利便性」については、認知や理解が当社の顧客にはいまひとつ響いていない点は、残念に感じています。(フジヤカメラ

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