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コンテンツホルダー直営型の映像配信「MIRAIL」提供開始。ディズニーなど16社が参加

公開日 2019/04/17 13:10 編集部:小澤貴信
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ビデオマーケットは、コンテンツホルダーが自社の映像コンテンツをインターネット上でユーザーに直接販売・レンタルできる、“コンテンツホルダー直営”映像配信プラットフォーム「MIRAIL」(ミレール、URL:https://mirail.video/を、4月16日より提供開始した。

「MIRAIL」のホーム画面

MIRAILは、映画・音楽・アニメ・放送番組などの全てのコンテンツに関わる消費者の利益と事業者の発展を目的とする任意団体であるジャパン・コンテンツ・グループ(以下JCG)がサポートする唯一の公式サービスで、業界共通の直営配信プラットフォームとなる。

サービス開始時点で、JCG加盟企業の内16社が参加、約1,200タイトルのコンテンツが配信される。

JCBは、2015年9月に、コンテンツホルダー直営型映像配信サービスとして「bonobo(ボノボ)」を提供開始(関連ニュース)。しかし、2017年6月30日にはサービスを終了していた。

MIRAILは、コンテンツホルダー直営サービスに特化した専用の機能開発・デザインを行っているとのこと。その一環として、作品公式サイトやコンテンツホルダーの自社サイトから、直接ユーザーにコンテンツを販売・レンタルするという機能を実現している。

同社では「作品に興味を持つユーザーに直接コンテンツホルダーが提供することが可能になり、新たなビジネスチャンスを創出できる」と紹介している。

具体的には、コンテンツホルダーが、MIRAIL専用の管理画面を通じ配信システムに動画コンテンツの必要なメタ情報を入力することで、コンテンツの公式サイトやコンテンツホルダーの自社サイトに「購入ボタン」が表示され、ユーザーに対する直接販売が行える。作品編成や配信期間、販売価格はコンテンツホルダーが自由に設定可能できる。

ポータルサイトの画面。左から作品詳細ページ、購入確認ページ、購入完了ページ

スマートフォンの場合、ユーザーはあらかじめ「MIRAIL」アプリをダウンロードしておけば、各作品サイトに設置されて「購入ボタン」を押すとアプリが立ち上がり、購入手続きが行える。iOS、Android共に、ユーザー登録は不要で購入できる。

パソコンの場合、「購入ボタン」からMIRAILのポータルサイトにアクセスして、ユーザー登録を行い、クレジットカード決済で購入できる。スマートフォンからも、ポータルサイト経由で購入することができる。

今後は、自社配信向け独自コンテンツや作品の最速配信など直営ならではの強みを生かしたプラットフォームとして、新たなコンテンツ流通の仕組みを構築していくとしている。

MIRAILへの参加企業は以下の通り。

■4月16日時点での参加企業

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
株式会社エスピーオー
株式会社KADOKAWA
松竹株式会社
ターナージャパン株式会社
株式会社TBSグロウディア
東映株式会社
東映アニメーション株式会社
株式会社トムス・エンタテインメント
日活株式会社
株式会社ネルケプランニング
株式会社ハピネット
株式会社ビデオマーケット
株式会社ファントム・フィルム
株式会社ポニーキャニオン

(参加予定企業)
大蔵映画株式会社

MIRAILについて、JCG会長の岡田裕介氏はプレスリリースにて、bonoboのサービス終了から約2年を経てを、MIRAILを立ち上げることに触れ、「MIRAILはbonoboでの経験値を活かす」とコメント。「MIRAILによって大手プラットフォーマーに依存しない形の新しい映像配信の可能性が広がることを期待する」とも述べている。

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