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「GTC ドライバー」を搭載

ULTRASONE、開放型ヘッドホン最上位機を“密閉型化”した「Edition 15 Veritas」

2019/03/08 編集部:小澤貴信
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アユートは、独ULTRASONE(ウルトラゾーン)の密閉型ヘッドホン「Edition 15 Veritas」を4月から発売する。価格はオープンだが、399,980円前後での実売が想定される。

「Edition 15 Veritas」


Editionシリーズはウルトラゾーンの最上位ラインであり、昨今の高級ヘッドホンのムーブメントに先鞭をつけた。Edition 15 Veritasは2017年12月に発売された開放型ヘッドホンのフラグシップ「Edition 15」をベースに、密閉型モデルとしてリデザインしたモデルとなる。密閉型でも「Edition 15」と同等のサウンドを実現できるように各部の再設計を行い、新たにサウンドチューニングを行ったという。なお、本機は限定モデルではない。

「Edition 15」(左)と「Edition 15 Veritas」(右)

昨日7日に開催されたプレス向け製品発表会には、ウルトラゾーンのCEOであるMichael Willberg氏が登場。本製品の詳細や日本展開への意気込みについて語った。同時に発表されたイヤホン「SAPHIRE」の詳細はこちら

Michael Willberg氏

製品名に冠された「Veritas」とはラテン語で「真実」を意味する言葉。「真実の音楽を再生する」というコンセプトから名付けられたという。

ドライバーユニットは、Edition 15と同様に40mm径の「GTC ドライバー」を搭載。振動板の中央ドーム部にはチタンコーティング、周辺部にはゴールドコーティングを施して、各々の金属の特性を最大限引き出すとしている。なお、本ドライバーは日本で製造されている。

「GTCドライバー」の分解図

イヤーパッドを取り外したところ。パンチングからGTCドライバーが垣間見える

ドライバーに角度をつけ、頭内定位を解消してスピーカーリスニングのような音場を再現する特許技術「S-Logic EX」、ヘッドホンから放射される電磁波から頭部を守る低域電磁波低減技術「Ultra Low Emission」も同様に搭載する。

ハウジングのフレームにはアメリカンチェリーウッドを採用

ハウジングのフレームには、堅牢かつ緻密な木目が特徴というアメリカンチェリーウッドを採用。ラッカーではなく有機素材のワックスで仕上げることで、経年による色や風合いの変化を楽しめるとする。

ステンレス製のハウジングトップはEdition 15を模したレーザー彫刻を施し(Edition 15は開放型なのでパンチング加工されている)、デザインもオリジナルのテイストを継承した。

イヤーパッドとヘッドバンドについては、やはりEdition 15と同様にメリノー種のシープスキンを使用。「保湿性が高く心地良い柔らかさも備えており、エチオピア・シープスキンと同様のベネフィットが得られる」(Willberg氏)とのこと。

本機のイヤーパッド

イヤーパッドの裏側

イヤーパッドはEdition 15と同様に着脱可能となっているが、密閉型化に伴って内側の素材を変更。改めてサウンドチューニングを行ったという。

なお、質量は314gで、Edition 15の338gより軽量になっている。

ケーブルは着脱式でLEMO端子を採用。3.5mm 3極端子仕様の1.2mケーブルと3mケーブルが同梱。6.3mm変換プラグも付属する。

1.2mのケーブルを装着したところ

ケーブルは着脱式でLEMO端子を採用

レザー張りの専用ケース、クリーニングクロスも同梱される。再生周波数帯域は5Hz〜48kHz。出力音圧レベルは96dB。インピーダンスは40Ω。質量は314g。

レザー張りのケースに収められている

専用ケースに収納したところ


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