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「販売店の声」

イベント効果に手応え。4K認知拡大に伴う需要喚起に期待。デジタルカメラはCP+を契機に巻き返しへ。市況概況1月

2019/02/28 Senka21編集部・竹内純
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年末年始商戦を終えた年明けの市況。顧客接点強化の観点から重要な取り組みと位置づけられるのが、試聴会をはじめとするイベントだ。

その成果が表れつつある第一無線。「AV関連は力を入れて開催したイベントの成果もあってか、高額の商品に実売が出てきています。イベント参加者はお馴染みの顔ぶれが中心なのですが、いつ購入するのか。そのタイミングを見据えて参加されているように感じます。また、いつものメンバーに加え、たまたま来店されたというお客様にも興味を持ってもらえるよう心掛けています。オーディオは定期的に開催しているイベントに毎回多くの参加者があり、今後の営業にプラスになるよう努力していきたいと思います」。

イベントも大きな盛り上がりを見せた季刊・オーディオアクセサリー誌主催「オーディオアクセサリーフェスティバル2019」

1月19日(土)と20日(日)には、音元出版刊行「季刊・オーディオアクセサリー」誌が主催するオーディオアクセサリー試聴イベント「オーディオアクセサリーフェスティバル2019」が開催された。オーディオアクセサリーを手掛ける各ブランドが出展し、評論家の福田雅光氏、林正儀氏が講師を務める試聴デモやイベントが実施され、多くの来場者で賑わった。「1月20日のオーディオイベントに顔を出させていただきました。藤田恵美さんのトークイベント&サイン会もとても楽しかったです」(オーディオ&ホームシアター音や)と販売店からの声も寄せられている。

「1月は年が明けたと思ったらあっという間に過ぎていった感じです」というTsubaki Audioでは、新築の美容院兼ご自宅の物件にホームシアターを施工。「美容院にはKEFの天井埋込スピーカーとYAMAHAのAVアンプ。ご自宅のホームシアター専用ルームにはJVCのDLA-X990RとOSスクリーン、AVアンプにYAMAHA、スピーカーにKEFのQシリーズで施工を行いました。最近では、リビングシアターが多くなり、専用の部屋というのは久し振りでしたのでとても気合が入り、お客様にも大変喜んでいただけました。また、美容院の方も一つ一つの音の調整を行い、お客様にも、工務店の人にも『凄くいい音!』と言っていただきホッとしています。ホームシアター需要が今後、少しでも増えていってくれたらいいですね」とお客様に笑顔を届けることができるホームシアターの魅力を再確認する。

昨年12月1日にスタートした新4K・8K衛星放送。コンテンツの充実やメーカー各社からのチューナー内蔵機拡充により、10月の消費税増税も相俟って、テレビの買い替え加速が期待される

「4Kに対する認知が上がっていくにつれ、大画面要望がより高まってきているように思います」と意気込むのはホームシアター工房東京。「プロジェクターにも、エプソン・JVCの新商品が出揃ってきますので、より幅広い要望にお応えしていけるようになると思います」と手ぐすねを引く。

デジタルカメラ市場は、縮小傾向に歯止めを掛けられるかが注目の的。ヨドバシカメラでは「フルサイズミラーレスが盛り上がりを見せていますが、ニコン、キヤノンはまだまだ一眼レフが売れ筋上位に顔を並べており、CP+開催のタイミングに今後の動向を楽しみにしています。ビデオカメラも商品があれば、OsmoやGo Proといったアクションカメラともっと競い合うことができるはずです。コンパクトデジタルカメラでは、スマホで撮れない写真を撮影できる機種が売れ筋上位にランクされ、存在感をアピールしています。市場規模が縮んではいますが、そんなときだからこそ、カメラメーカーの意地を見たいですね」と奮起を促す。

フジヤカメラでは「初売りのセールを除けば低調な一ヶ月でした。中古、買い取りも含めて商品の動きが非常に少ないと感じました」と振り返る。「特に2大カメラメーカーのフルサイズ機については、お祭り的な販売増を期待していたのですが、失速が早かったように感じています。これからのシステムではありますが、少し心配です。2月に入ってからいくらか動きが出てきたように感じています。CP+以降の新製品の発表、発売に期待したいと思います」と熱い視線を送る。

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