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骨伝導でクリアな音質を実現

帽子型スピーカーや40kHzまで出る“耳をふさがない”イヤホン。ウェアラブルEXPOに新モデル続々

2018/01/17 編集部:風間雄介
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本日1月17日から19日まで、東京ビッグサイトで開催している「第4回 ウェアラブルEXPO」。本項では、骨伝導を使ったものなど、イヤホンやヘッドホン関連の展示内容を紹介していく。

earsopenの「耳をふさがないイヤホン」

BoCo(株)が展開するearsopen(イヤーズオープン)シリーズからは、骨伝導を利用した“耳をふさがないイヤホン” 「WR-3」などを出展していた。

BoCo“earsopen”「WR-3」

WR-3の価格はオープンだが1万円前後で販売しており、ビックカメラやAmazon、ヤマダ電機のLABIなどで購入できる。

WR-3はワイヤード型のイヤホンで、クリップで耳たぶを挟んで使用する。振動子が骨を振動させることで、直接聴覚神経に音を届ける仕組みだ。

装着したところ

耳をクリップで挟んで装着する

同社が開発し、日本で製造している、世界最小のφ10mmデバイスを搭載。骨伝導デバイスとして世界初となる、4Hz-40kHzの周波数特性を実現したという。

ただし骨伝導は、振動子を使うため、通常のイヤホンに比べて出力が弱くなる。このため、高出力な専用のポータブルアンプ「WBA-1」も開発中で、本イベントに参考展示していた。年内の販売開始を目指しているとのことで、価格はおおむね1万円程度になる見込み。

Bluetoothにも対応のポータブルアンプ「WBA-1」

なおポータブルアンプ「WBA-1」にはLINE INのほかBluetoothも搭載しており、ワイヤレスで骨伝導リスニングが楽しめる。イコライザーも搭載する予定。

そのほかBoCoは、φ52mmの振動デバイスを使って、気やガラスなど、置いたものを直接揮わせて音を出すスピーカー「dokodemo SPEAKER」も出展。昨年クラウドファンディングで出資を募っていた製品で、その際は限定1,000名に16,000円で販売していた。

BoCo「dokodemo SPEAKER」

本機は上述のようにφ52mmの振動デバイスを搭載しながら、本体最大外径がφ77mmと小型なのが特徴。Bluetoothを搭載しているほか、防滴仕様も採用している。置く材質によって音色が変わる点も特徴となる。

世界初のBluetoothスピーカー一体型帽子「ZEROi」

韓国SEOJINFNI社は、世界初のBluetoothスピーカー一体型キャップ「ZEROi」を出展していた。米クラウドファンディング「Kick Starter」で、10万ドルの出資が集まったという製品だ。日本では(株)EFGが取り扱い、今年5月に16,000円程度で販売開始する予定だ。

世界初のBluetoothスピーカー一体型キャップ「ZEROi」

このZEROiにも骨伝導が使われている。キャップの内側を見ると両側に骨伝導の振動ユニットが付けられており、耳の上あたりを振動させることで音を聴くことができる。

内側を見る。耳の上あたりに骨伝導ユニットを装備

実際に装着して音を聴いてみたが、かなりクリアな音を楽しめる。周囲には音楽を聴いていると気づかれない点もユニークだ。キャップもいろいろなデザインが用意されているが、ハットやニットキャップなど、ほかの帽子にも応用できそうだ。今後の展開が楽しみなデバイスだ。

様々なデザインのキャップが置かれていた

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