HOME > ニュース > NTTなど、毎秒2GBの高速データ伝送実験に成功。DVD1枚分のデータを数秒で転送

富士通、NICTとの共同研究

NTTなど、毎秒2GBの高速データ伝送実験に成功。DVD1枚分のデータを数秒で転送

2016/05/26 編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
NTT、富士通、情報通信研究機構(NICT)の3者は、300GHz帯を用いたテラヘルツ無線用小型送受信機を世界で初めて開発。DVD1枚分のデータを約3秒でダウンロードする速度に相当する、毎秒2ギガバイトでの高速データ伝送実験に成功した。

実証実験の模様

3者はまずテラヘルツ無線用小型送受信機を世界で初めて開発し、直交偏波を用いた多重伝送により毎秒40ギガビットのデータ伝送ができることを確認。さらに、情報端末からスマートフォン等に動画や音楽などの大容量コンテンツをダウンロードするというユースケースを想定し、開発した送信機を情報端末に組み込み、同じく開発した受信機をスマートフォンサイズの小型端末に実装したコンテンツダウンロード実験を行った。

システム構成図

この実験で、上記のように毎秒2ギガバイトのデータ転送を達成。「現在、高速ダウンロードサービス実現に向けては、ミリ波により検討が進んでいるが、さらなる高速化に向けて、テラヘルツ無線が有効であることを確認した」としている。

いわゆるキヨスク端末からスマホにデータをダウンロードするユースケースを想定した実験を実施

今後は、さらなる伝送速度の高速化、通信シーケンスの効率化を図るとともに、周波数の利用検討を見越した、コンテンツダウンロードをはじめとするユースケースの検討に取り組むとしている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック