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Jabenのハイブリッドイヤホンなども

<ヘッドホン祭>SATOLEX、新ハイレゾヘッドホン「PLUM」/ブリスオーディオのケーブル一斉試聴

2016/04/29 編集部:川田菜月
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4月29日・30日に中野サンプラザで開催されている、フジヤエービック主催「春のヘッドフォン祭 2016」。本記事では、SATOLEX/ブリスオーディオ/ニューオプト/イーケイジャパン/Jaben Networkの出展内容をレポートする。

■SATOLEX

SATOLEXでは、ヘッドホンの新製品「DH297-A1DR "PLUM"」を展示。以前のモデルDH291-D1と同様、40mmドライバーを搭載した密閉ダイナミック形式で、本製品はリケーブル対応になっている。再生周波数帯域は5Hz〜45kHz、音圧感度は108dB/mW、インピーダンスは32Ω。質量は180g。

SATOLEXのブース

DH297-A1DR

それぞれシリーズや製品名に“植物”をテーマにした名称がつけられており、本製品は色味に合わせて“PLUM”と名付けられている。価格は14,800円(税込)、発売時期は6月17日を予定。

そのほか、4月29日から発売開始となった、ハイレゾ対応イヤホン"Tubomi"シリーズの2機種「DH298-A1」「DH299-A1」と、従来機DH291-A1の新色モデル「DH291-A1R "Camellia"」も展示されている。

「DH298-A1」は、学生にも手の届くようにと低価格を実現したモデルで、通常価格は3,996円(税込)。なお、会場では特価3,500円(税込)で購入可能。「DH291-A1R "Camellia"」は、従来機と比較してヘッドバンドの幅を広めに調整し、装着感を改善している。

ハイレゾ対応イヤホン「Tubomi」シリーズ2機種

従来機と比較して、新色”Camellia”はヘッドバンドが広めに作られている

さらにブース内では、参考展示として開発中のモデルもあり、試聴可能となっている。筐体とバッフル部がアルミ削り出しとなっており、低域がより太く聴こえるチューニングを施しているという。製品化等は未定。

参考展示品も試聴可能

バッフル部もアルミ削り出し

■ブリスオーディオ

ブリスオーディオは、先日発売開始となった「ハイエンドMINI-MINI Cable」と、エントリーモデルのリケーブル「STD001」を展示している(関連ニュース)。より多くのユーザーが試聴できるよう、できる限り多くの端子形を準備。STD001はカラーも全種類取り揃えられていた。

リケーブル「STD001」

ブースでは全色取り揃えられており、赤やピンク系が人気とのこと

同社は主にハイエンドオーディオ向けの特注ケーブルを取り扱うことが多く、この自社ブランドにおいても、長さや端子形状などユーザーの要望に合わせた対応をしていくとのこと。

ポータブルケーブルにおいては、使用環境に対応する柔らかさと耐久性の両立が難しく、展示製品はどれも曲げに強く柔軟性も持っているが、今度もさらなる改善を図るという。

オーダー例として、イヤホン用に耳に近い部分からケーブルを変えた仕様

■イーケイジャパン

イーケイジャパンでは、ポータブルヘッドホンアンプ「TU-HP01」「TU-HP02」や真空管アンプキット「TU-H82」「TH-8200」などを展示。

「TU-HP01」

異なるオペアンプを使用したモデルで比較試聴も可能

TU-HP01は、入力部に真空管、出力部にオペアンプを使用したハイブリット構成のポータブルヘッドホンアンプで、オペアンプの差し替えが可能なため、いくつか異なるオペアンプを使用したモデルを取り揃え、試聴できるようになっている。

■ニューオプト

ニューオプトでは、新製品のポータブルヘッドホンアンプ「KH-01Pr」を展示。ボリューム部の抵抗体に、据え置き型ヘッドホンアンプに使用される「RK501」と同等のものを採用しており、音の歪みやノイズの低減を実現したとしている。これにより、音を小さくする際に生じていた左右差の軽減を図っている。

青が「KH-01PF」、黒が新製品「KH-01Pr」。

ボリュームの抵抗体の仕様を変更して音質改善を図った

価格は9万円、5月末頃の発売を予定している。

その他、入出力端子部がフラットに設計された「KH-01PF」や、据え置き型ヘッドホンアンプ「KH-08N」も展示されている。

据え置き型ヘッドホンアンプ「KH-08N」

■Jaben Network

Jaben Networkは、セラミックトゥイーターとダイナミックドライバーを搭載したハイブリット型イヤホンを展示。セラミックを採用したことで、特にキレイな高域が特徴とのことだ。同ブースでは、3パターンのチューニングを施したものを用意しており、試聴したユーザーの反応を見ながら、発売に向けて調整するという。価格は400〜500ドルを想定。発売時期は夏頃を予定している。

セラミックとダイナミックのハイブリット型イヤホン

3パターンのチューニングを用意。ユーザーの反応を元に、最終調整を行う予定。

また、英ブランド「snugs」のオーダーメイドイヤーチップも展示。カスタムIEMのように耳型を採取して作られるが、手持ちのイヤホンの形状が同一のものであれば、付け替えて使用可能。全てのイヤホンに対応可能だが、特にハイエンドユニバーサルイヤホンに適しているという。価格は、フルサイズが29,800円、ハーフサイズが24,800円の予定。5月中に販売が開始できるように準備をしているとのこと。

よりフィット感の高い自分だけのイヤーチップをオーダーメイドできる

同ブース内には、三重県にあるオーディオ機器などを取り扱うメーカー「Analog Squared Paper」と台湾のオーディオメーカー「phatlab」も同時出展している。

Analog Squared Paperは、抵抗ラダー式のポータブルDAC「NOSDAC Type1」を展示。デジタルフィルタによるプリエコーの発生を軽減した点が特徴のモデルだ。

「NOSDAC Type1」

phatlabは、真空管搭載のポータブルアンプ「SASSY」と「PHANTASY」を出展している。アメリカでは既に発売されており、価格はSASSYが600ドル前後、PHANTASYが1300ドル前後。日本での発売も検討しているという。また、まだ試作段階だが、マイク搭載でハンズフリー可能なライトニング対応のポータブルDACも開発中とのこと。現時点では日本での導入も未定。

台湾メーカー「phatlab」では、日本未導入のヘッドホンアンプを展示

試作段階の製品も含め、日本での展開を進めていきたいとのこと

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