メーカー間の互換性問題を解消

「DiXiM SeeQVault Server Pro」、異なるメーカー間の番組ムーブに対応

編集部:小澤貴信
2016年04月28日
デジオンは、著作件保護技術「SeeQVault」に対応したPC向けのメディアサーバーソフト「DiXiM SeeQVault Server Pro」の最新バージョンを4月28日より提供開始。SeeQVault対応デバイス間での録画番組の移動などに対応した。


ソフトのライセンス価格は2,000円/年(税抜)。すでにVer 1.0を使用しているユーザーは、無償で最新バージョンにアップグレードが行える。

「DiXiM SeeQVault Server Pro」の新機能利用イメージ

DiXiM SeeQVault Server Proは2015年12月に発売。SeeQVaultデバイス(対応USB-HDDやSDカード)に保存されたデジタル放送番組を、ホームネットワーク内のDTCP-IP対応機器へ配信したり、DTCP-IPムーブしたりすることができる。また、対応するテレビやレコーダーなどの機器から番組をDTCP-IPムーブ受信して、SeeQVault対応デバイスへと持ち出すことができるソフトウェアだ。

そして今回のアップデートにより、SeeQVaultデバイスからの録画番組の読み込み、および書き出しに対応した。これにより、本ソフトを使って異なるSeeQVaultデバイス同士で番組をムーブすることが可能になった。

DiXiM SeeQVault Server Proのメイン画面

SeeQVaultデバイスからムーブを行っているところ

SeeQVaultが登場する以前、テレビやレコーダーからデジタル放送番組を録画したUSB-HDDやSDカードは、録画した機器と1対1で紐付けられていて他機器からの視聴ができなかった(機器バインド)。それがSeeQVault対応デバイス(USB-HDDやSDカード)では、録画を行った機器以外の機器と接続しての番組視聴が可能になった。

DTCP-IP/SeeQVault/通常のUSB-HDDの使用のちがい

しかし現状では、SeeQVaultデバイスは各メーカー内の機器同士では互換性があっても、異なるメーカーの機器同士で公式な互換性は確保されていない。これはメーカーによってSeeQVault形式で番組を書き込む際のフォーマットが異なることに起因するのだという。

今回はデジオンのオフィスにて、実際に本ソフトでSeeQVaultムーブを行う流れや再生を取材することができた

よって、例えばSeeQVault対応機器同士であっても、パナソニックのBDレコーダー「DIGA」から録画番組をムーブしたSeeQVault対応USB-HDDを、東芝の液晶テレビ「REGZA」に接続して視聴することは公式にはサポートされていなかった。

それが最新バージョンの「DiXiM SeeQVault Server Pro」を使えば、DIGAと組み合わせたSeeQVaultデバイスに保存した番組を、REGZAに組み合わせたSeeQVaultデバイスへ書き出すことが可能になった。

ちなみに本ソフトは、現時点でSeeQVault対応のBDレコーダーおよびテレビを販売しているパナソニック・東芝・シャープ、NASNE用アプリなどでSeeQVault対応機器を手がけているソニーの全4社のSeeQVault録画フォーマット形式に対応している。デジオンのプレーヤーソフト「SeeQVault PLAY」も全4社のフォーマットの再生が可能だ。

AQUOSサーバーで録画したSeeQVault形式の番組をレグザに取り込んだところ

DiXiM SeeQVault Server Proをインストールしたパソコンに組み合わせたSeeQVaultデバイスに、各機器と組み合わせたSeeQVaultデバイスから番組をムーブインすることも可能。本ソフトはDTCP-IP対応機器へ番組を配信する機能も備えおり、「お気に入りの番組をSeeQVaultデバイスにアーカイブしていき、各機器へ配信する“NAS”をパソコン上に構築する」というような使い方も可能だ。

タブレット上の「SeeQVault PLAY」から各番組を確認

デジオンの大西氏は「コンテンツを蓄積したいという日本人ののニーズに応えることができる。DiXiM SeeQVault Server Proをメディアブリッジとして、各社機器で録画したコンテンツを楽しめる環境を整えること狙った」と説明していた。

フォーマット変換を行うとなると画質劣化があるのか気になるところだが、MPEGやH.264の部分はそのままコピーが行われるため画質劣化は一切ないとのことだった。なお、SeeQVaultデバイスへの番組書き出しを行う場合は、画質を「変換しない」「SD画質」「HD画質」から選択を行うことが可能だ。

ムーブ時には画質選択が可能

前出の大西氏はSeeQVaultデバイスでのムーブの利点として、従来から対応していたネットワーク経由でのDTCP-IPムーブに比べて、USB伝送によるより高速なムーブができることも挙げていた。

チャプター情報も引き継がれている

また、ハードディスク内のSeeQVault形式を含む録画番組を丸ごとダビングする「丸ごとダビング機能」にも新たに対応した(Pro版のみ、体験版は非対応)。将来的なSeeQVault対応デバイス間での“お引っ越し”も手軽に行えるようになる。

さらにSeeQVault形式の番組のチャプター情報を引き継ぐことも可能になった。他社機器で保存したSeeQVault形式の番組のチャプターも、ムーブ先のデバイスでも利用できる。

引き続き、番組名などを本ソフト上で修正・変更することも可能。パソコンならではの一括変更も行える。サーバー機能としては、キーワードなどを用いた検索機能も備えている。

本ソフトは無料で30日間ライセンスが供与される「体験版」も用意。こちらは丸ごとダビングやSeeQVault対応デバイス間のコンテンツ移動、画質の選択などには対応していない。

各バージョンの機能比較表。ソニーストア限定の「スタンダード」版も用意している

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