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アップデートで4K/60p/4:4:4対応に

ヤマハ、Dolby Atmos対応AVアンプ“AVENTAGE”「RX-A3040」「RX-A2040」

公開日 2014/08/20 13:01 ファイル・ウェブ編集部
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ヤマハは、同社AVアンプのプレミアムライン“AVENTAGE(アヴェンタージュ)”シリーズの第四世代モデル上位機種「RX-A3040」「RX-A2040」を、9月中旬より順次発売する。

RX-A3040 ¥250,000(税抜)9月下旬発売
RX-A2040 ¥180,000(税抜) 9月中旬発売


RX-A3040

RX-A2040
■ドルビーの新音声技術「Dolby Atmos」に対応

先日リリースされた「RX-A1040」「RX-A840」(関連ニュース)の上位に位置づけられる製品で、2機種ともヤマハAVアンプとして初めてドルビーの新音声技術「Dolby Atmos」(ドルビーアトモス)に対応する。なお、製品発売後となる今秋にファームウェアアップデートで対応予定。以下に、2機種それぞれの特徴を見ていこう。

■最新規格HDMI 2.0準拠。今秋に4K/60p/4:4:4信号に対応予定

上位機種のRX-A3040は、定格出力200W/ch(1kHz/1ch駆動0.9%THD)の9.2ch出力対応モデルで、最大11.2chまでの拡張が行える。RX-A2040は、定格出力190W/ch(1kHz/1ch駆動0.9%THD)で9.2ch出力まで対応する。

いずれもHDMI端子は8入力/2出力を搭載。最新規格HDMI 2.0に準拠しており、4K 50/60p信号伝送をサポートする。従来モデルと同一のヤマハオリジナルの映像処理回路を搭載し、4Kアップスケーリング機能にも対応。下位モデルRX-A1040と同じく、製品発売時は4K/60p/4:2:0信号までの対応となるが、今秋のアップデートで4K/60p/4:4:4信号に対応する予定だ。

今秋のアップデートで4K/60p/4:4:4信号にも対応予定

■ネットワーク機能もより便利に進化。Wi-Fi内蔵で96/24Appleロスレスにも対応

ネットワーク機能も搭載しており、本体にWi-Fiを内蔵していることも従来モデルからの進化点。Wireless Direct機能にも対応しており、携帯端末と本体をダイレクト接続できる。ネットワーク再生機能としては、最大192kHz/24bitまでのWAV/FLACのほか、新たに最大96kHz/24bitまでのAppleロスレスにも対応。ギャップレス再生も行えるようになった。

Wi-Fi内蔵でWireless Direct機能にも対応

■従来モデルの設計を引き継ぎつつ、さらに高音質化を図った内部構成

内部は、左右対称のパワーアンプレイアウト構成、ウルトラジッターPLL回路、H型クロスフレーム構造など従来モデルの高音質設計を踏襲。パワーサプライは新構成で、従来モデルまではオーディオ/デジタル/FL表示用の3回路分離型だったが、下位機種RX-A1040を含めた第四世代上位3機種では、新しくオーディオ/映像/デジタル/FL表示用にわけた4回路分離型としている。これにより、ウルトラジッターPLL回路のジッター除去精度を向上させ、より開放感のある音を実現するという。

AVENTAGE上位3機種とも、制振・高剛性シャーシ/パワーサプライを採用

RX-A3040の内部

DAC部の構成は2機種で異なっており、RX-A3040はESS製「ES9016」と「ES9006」を1基ずつ、RX-A2040は「ES9006」を2基搭載する。

いずれもDAC構成自体は従来モデルと同じだが、パワーサプライ部やチューニングを変え、厳選したパーツを使用した高音質設計とすることで、音のしなやかさや力強さをより向上させたという。AVENTAGEシリーズはモデルごとに音質担当者が異なり、それぞれ音質傾向に個性があることも特徴だが、今回の第四世代モデルでは最上位の“A5000シリーズ”で狙った音の方向性を引き継ぎ、「原音に忠実で聴き疲れしない自然な音色」をシリーズ全体のベースとしつつ、各モデルのチューニングを変えているという。

従来モデルからしなやかさと力強さをより高めた

AVENTAGEはモデルごとに異なる担当者が音質チューニングしている

上位のRX-A3040は「高解像度と高域レンジでスケール感のある音」、RX-A2040は「楽器が作る音像の質感や温かみを重視した音」を目指しているとのこと。なお、下位機種のRX-A1040では「アタック感のあるエネルギッシュな傾向」を狙ったチューニングとしている。

■ハイエンド向けのハイレゾ拡張機能など、機能面も充実

独自の音場創出機能「シネマDSP」は、RX-A3040が最上位の「シネマDSP HD3」、RX-A2040が「シネマDSP<3Dモード>」を搭載する。音場補正機能は、マルチポイント計測に対応する「YPAO-R.S.C.」に対応。上位のRX-A3040のみ、フロント/サラウンド/プレゼンススピーカーの方向や高さを測定し、より効果的なシネマDSPの3D音場が得られる「YPAO 3D測定」に対応している。さらに、YPAO-R.S.C.の計測結果をもとに高音と低音のバランスを自動コントロールする機能「YPAO Volume」もサポートする。

RX-A3040のみ、YPAO 3D測定に対応。

RX-A3040には、YPAO 3D用のマイクベースが付属する


YPAO Volumeの調整メニュー
機能面では「バーチャルプレゼンススピーカー(VPS)」のほか、非圧縮音源(CD/WAV)や可逆圧縮音源(FLAC)を最大96kHz/24bitまで拡張できる「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」などのハイエンドモデル向け機能も従来から引き続き搭載している。

また、聴感上の低音の力感を増強する技術「Extra Bass」や、リアスピーカーをフロント側に設置して7.1chバーチャル再生の臨場感をさらに高める「Virtual CINEMA FRONT」などの新機能にも対応する。

そのほか、ピンチ&スワイプ操作でシネマDSPの音場効果を直感的にカスタマイズできる「DSP調整」などを装備した専用アプリ「AV CONTROLLER」の最新バージョンもサポートしている。

なお、本体カラーは第四世代“AVENTAGE”のメイン色であるチタンのほか、上位のRX-A3040のみブラックもラインナップしている。

【問い合わせ先】
ヤマハお客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-01-1808(ナビダイヤル)
TEL/053-460-3409(携帯電話、PHS)

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルAVアンプ
  • ブランドYAMAHA
  • 型番RX-A3040
  • 発売日2014年9月下旬
  • 価格¥250,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:20Hz〜20kHz,2ch駆動…165W/ch(6Ω,0.06%THD)、1kHz,1ch駆動…200W/ch(6Ω,0.9%THD) ●実用最大出力(JEITA):1kHz,1ch駆動…230W/ch(6Ω,10%THD) ●内蔵パワーアンプ数:9 ●入力端子:HDMI×8、アナログ音声…RCA×10(Phono1含む)/マルチch×1(8ch)、デジタル音声…光×3/同軸×3、映像…コンポーネント(同軸)×3/コンポジット×5、USB×1(2.0)、Network×1、他 ●出力端子:HDMI×2、アナログ音声(スピーカーアウト)×7ch 7端子/拡張スピーカーアウト×4ch 4端子、アナログ音声(プリアウト)×9端子 11ch、アナログ音声(サブウーファーアウト)×2、アナログ音声(AV/RECアウト)×3、デジタル音声(RECアウト)…光×1、映像(モニターアウト/ZONE OUT)…コンポーネント(同軸)×1/コンポジット×1、映像(AV/RECアウト)…コンポジット×1、ヘッドホン×1、他 ●全高調波歪率:PHONO[MM]…AVアウト 0.02%以下、Multi Ch Input…スピーカーアウト 0.04% 以下(Pure Direct 70W 8Ω) ●S/N比(IHF-A ネットワーク):PHONO…95dB以上(Pure Direct、入力1kΩショート、スピーカーアウト) 、AUDIO2他…110dB以上(Pure Direct、入力1kΩショート、スピーカーアウト) ●消費電力:490W ●外形寸法:435W×192H×467Dmm(脚部、突起物含む) ●質量:19.6kg
  • ジャンルAVアンプ
  • ブランドYAMAHA
  • 型番RX-A2040
  • 発売日2014年9月中旬
  • 価格¥180,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:20Hz〜20kHz,2ch駆動…150W/ch(6Ω,0.06%THD)、1kHz,1ch駆動…190W/ch(6Ω,0.9%THD) ●実用最大出力(JEITA):1kHz,1ch駆動…220W/ch(6Ω,10%THD) ●内蔵パワーアンプ数:9 ●入力端子:HDMI×8、アナログ音声…RCA×10(Phono1含む)/マルチch×1(8ch)、デジタル音声…光×3/同軸×3、映像…コンポーネント(同軸)×3/コンポジット×5、USB×1(2.0)、Network×1、他 ●出力端子:HDMI×2、アナログ音声(スピーカーアウト)×7ch 7端子/拡張スピーカーアウト×4ch 4端子、アナログ音声(プリアウト)×7端子 7ch、アナログ音声(サブウーファーアウト)×2、アナログ音声(AV/RECアウト)×3、デジタル音声(RECアウト)…光×1、映像(モニターアウト/ZONE OUT)…コンポーネント(同軸)×1/コンポジット×1、映像(AV/RECアウト)…コンポジット×1、ヘッドホン×1、他 ●全高調波歪率:PHONO[MM]…AVアウト 0.02%以下、Multi Ch Input…スピーカーアウト 0.04% 以下(Pure Direct 70W 8Ω) ●S/N比(IHF-A ネットワーク):PHONO…95dB以上(Pure Direct、入力1kΩショート、スピーカーアウト) 、AUDIO2他…110dB以上(Pure Direct、入力1kΩショート、スピーカーアウト) ●消費電力:490W ●外形寸法:435W×192H×467Dmm(脚部、突起物含む) ●質量:17kg