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『アナ雪』での巻き返しも予想

サウンドスキャン調査の'14年上半期映像ソフト売上は前年比12%減、BDは初の減少

公開日 2014/08/05 19:32 ファイル・ウェブ編集部
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サウンドスキャンは、2014年上半期の映像ソフト売上動向を発表。2014年上半期の販売数量は、前年同期から327万枚減の2339万枚となった。

主な概況だが、販売数量は、Eコマースが全体の60%を占めたものの、初めての前年割れとなった。またBDも初めての減少となり、DVDも前年比84%となった。ジャンル別の販売数量については、音楽、アニメ、洋画の3ジャンルがいずれも前年割れのなか、BD音楽は前年比で32%アップ。メーカー別ではソニー・ミュージックエンタテイメントが首位、上半期に最も売れた映像作品は、“嵐”の国立競技場ライブ映像となった。各項目別の概要は以下の通り。

■年別売上推移

2014年上半期映像ソフトの売上数量は、前年同期から327万枚(約12%)減少し、2,339万枚となった。また、参考値として定価ベースでの売上金額でも10%減少した。上半期に「映画」「アニメ」でのヒット作品が少なかったことに加え、近年拡大するVODやネット映像配信の影響も大きいと考えられる。

年別売上推移


年別売上数量
■販売チャネル別売上推移

リアル店舗の数量は、前年は旧作キャンペーン等のまとめ買いで減少幅を抑えてきたもが、本年では前年比82%と大きく落ち込んだ。また、これまで上昇を続けていたEコマースも、前年比92%と、今期初めて減少に転じた。ただし、リアル店舗とEコマースの構成比はおよそ4対6と、Eコマースの強さがより顕著になっている。

■メディア別売上数量

DVDは前年比84%と、昨年、一昨年の下げ幅よりも顕著となった。また、これまで買い替えが進み大きく伸びていたBDも約18万枚の減少で、初の前年割れ。ただし7月発売の『アナと雪の女王』により、今後BDは前年を上回ると予想している。DVDとBDの構成比は、およそ7:3で依然としてDVDが大半を占めている。


メディア別売上数量
■ジャンル別売上数量

BDの売上数量では、アニメが圧倒的に多く、次いで「洋画」「音楽」の順となった。BD、DVDでの全体でのジャンル別構成比では、「音楽」「アニメ」「洋画」の3ジャンルがそれぞれ20%を超え。ただし、3ジャンルとも前年割れが顕著となった。


ジャンル別売上数量
■ジャンル別売上数量の年別推移

DVDでは、邦・洋のTVドラマ等が前年比95%前後と健闘したが、主力となる「音楽」「洋画」「アニメ」はいずれも前年比80%台で大きく下げた。これに対してBDは前年並みで推移。その中で「音楽」は前年比132%と、ジャニーズ系などアイドルグループのソフトがBDへ移行している兆しが見られる。なお、「アニメ」の上半期は、前年から45万枚の減少となったが、前述の通り7月発売『アナと雪の女王』がすでににミリオンヒットとなっているので、下半期は挽回する可能性が高い。

■メーカー別売上占有率

「音楽」や「アニメ」でのヒットが多いソニー・ミュージックエンタテインメントが首位。「映画」や「ドラ マ」のヒットが多いポニーキャニオンが2位、そして『機動戦士ガンダム』や『ラブライブ!』シリーズなど「アニメ」作品のBDが好調なバンダイビジュアルが3位となった。

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