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ユニットも筐体もハイブリッド

マクセル、新設計“Wハイブリッド”イヤホン「MXH-DBA900」

公開日 2013/10/09 12:09 ファイル・ウェブ編集部
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日立マクセル(株)は、ダイナミック型ドライバーとバランスドアーマチュア型ドライバーを両方搭載する点、およびアルミニウム合金と樹脂を組み合わせた新設計筐体という“Wハイブリッド構造”のカナル型イヤホン「MXH-DBA900」を10月25日に発売する。価格はオープンだが、2万円前後での実売が予想される。

MXH-DBA90


ダイナミック型ドライバーとBA型ドライバーを両方搭載する従来モデル「MXH-DBA700」(関連ニュース)をベースに、各ドライバーの配置位置などを調整し、新たに音響バランスを設計したモデル。本体には、同社のハイエンドオーディオ製品などに付属するマーク「m(エム)」が記載されている。

「m」マークを付与

製品の特長

各ドライバーは1基ずつ搭載。繊細な高音を耳へダイレクトに伝えるようBA型ドライバーをポート近傍にストレートに配置しつつ、中低音域に強いダイナミック型ドライバーはBA型ドライバーとの音干渉を抑えるように後方斜めに配置している。ダイナミック型ドライバーの口径は8mm。「DBA700ではデザイン上の制約もあってBAドライバーを斜めに配置したことで音質への弊害もあったため、今回は水平に配置した」(同社説明員)という。

筐体の内部構造

音域イメージ

さらに、不要共振を抑えるため、制振性に優れた高剛性アルミニウム合金と樹脂を組み合わせたハイブリッド・ボディのハウジングを新たに採用。ユニットと筐体の両方をハイブリッドタイプとする“W(ダブル)ハイブリッド構造”を採用している点が特徴となる。

今回の新製品を「原音にどこまで忠実になれるかを追求したモデル」だと表現する、同社コンシューマ事業部 商品企画部 事業企画・宣伝課 部長代理 河原健介氏は、こうしたハイブリッド・ボディを採用したことについて「アルミだけでは抑えられない振動を樹脂が吸収し抑制することで、濁りのない透明感のある音を再生する」とコメント。

日立マクセル 河原氏

原音の忠実な再生を追求

また、ハウジングのデザインについても、ドライバーの空間バランスなど音を追い求めた結果、自然と今回のデザインになったと説明。「デザイナーも制約のなかで随所にこだわりを散りばめてくれた」とした。

Wハイブリッド構造の説明

音圧感度は100dB/mWで、再生周波数帯域は10Hz〜25kHz、インピーダンスは16Ωとなる。最大入力は200mW。

イヤーピースには抗菌作用のある銀イオンを配合し、清潔感に配慮。SS/S/M/Lの4サイズを2個ずつ同梱する。

ハウジング内側

ハウジングを上から見たところ

付属ケーブルは長さ1.2mのY型で、からみにくいフラットコードを採用。フラットコードは、幅をDBA700/DD600時の4mmから3mmへと変更し、絡みにくさと取り回しのしやすさを両立できるよう配慮した。そのほかコードをしっかり巻き付けておけるコードキーパーも付属する。本体質量は約14g(コード含む)。

フラットコードは従来の4mm幅から3mm幅に

プラグも従来のL型からストレートに変更

同社コンシューマ事業部 商品企画部 担当部長の小林是人氏は、「事前に評論家の方に聴いて頂く機会があったが、『BAドライバーの持つキレと、ダイナミックドライバーの持つ臨場感、パワー感がうまく融合している』であるとか、『2つのドライバーの音が非常にうまく混ざっていて理想的な音なのではないか』と評価して頂けた」と、ダブルハイブリッド構造が好評であったと紹介。

日立マクセル 小林氏

「およそ1年前にMXH-DBA700/DD600でマクセルとして初めて高級ヘッドホンに参入した。今回の新製品は、この1年での高級ヘッドホンに対するマクセルの回答だ」と語り、製品の出来映えに自信を見せた。

【問い合わせ先】
日立マクセル お客様ご相談センター
TEL/03-5213-3525

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