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骨伝導ヘッドホンやメディアプレーヤーなど製品多数発表

【CES】パナソニック、WT60/ZT60などスマートビエラ2013年モデル発表

公開日 2013/01/08 17:07 ファイル・ウェブ編集部:杉浦みな子
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パナソニックは現地時間の1月7日10時からプレスカンファレンスを行った。会場では、パナソニック ノースアメリカ(株)パナソニック コンスーマエレクトロニクス社社長 北島嗣郎氏らが登壇し、同社の2013年の新製品ラインナップを紹介した。

北島嗣郎氏

■スマートビエラ2013年新モデル発表 −「My Home Screen」「Swipe&Share 2.0」など使いやすさに配慮した新機能

同社からは今回のCESにあわせ、液晶とプラズマ計12シリーズのスマートビエラ新モデルが発表された。

スマートビエラ2013年モデル。液晶テレビ“WT”シリーズ(左)と、プラズマテレビ“VT”シリーズ(右)

プレスカンファレンスではまず、「新たなユーザー体験が生まれる」新機能として、使いやすさを考慮したビエラの新ホーム画面「My Home Screen(マイホームスクリーン)」が紹介された。このマイホームスクリーンは、直感的なインターフェースを備え、ユーザーが好きなコンテンツに素早くアクセスできるホーム画面を作成することができる。同社では「ユーザーが使いやすいようにテレビを作り変えられる」とアピールしている。

「My Home Screen」のイメージ

お気に入りのコンテンツに簡単にアクセスできるように変えられる

続いては、スマートフォン/タブレット連携機能「Swipe&Share 2.0」が紹介された。ビエラコネクト対応テレビに、スマートフォン/タブレットから簡単に写真や動画を転送することができる機能で、さらにビエラ側で表示した写真や動画もこの「Swipe&Share 2.0」を使えば、その他のAndroid/iOSデバイスで共有/ストリーミング再生することができる。

新たなスマホ/タブレット連携機能「Swipe&Share 2.0」

音声対話機能と音声ガイダンス機能も搭載しており、対話機能ではユーザーが話しかけることでテレビの設定を変更することができるようになった。

音声対話機能と音声ガイダンス機能も

また、プラズマモデル上位機種には、オプションの専用タッチペンを使用して、テレビ画面に文字を書き込める機能も加わった。

VTシリーズの画面にタッチペンで文字を書き込むデモも

今回発表されたスマートビエラの2013年新モデルラインナップ、および対応機能は以下の通り。

液晶テレビ

●“WT60”シリーズ:55V型/47V型

ビエラコネクト、マイホームスクリーン、スワイプ&シェア2.0のほか、音声対話機能や内蔵カメラも搭載するモデル。1080pのフルHD解像度/3Dに対応するIPS液晶搭載モデルのフラグシップに位置づけられる製品。本体内に無線LANを搭載し、内蔵カメラも装備する。2D−3Dのリアルタイム変換にも対応する。ローカルディミングとクリアパネル採用により、さらに画質を向上させた。HDMI入力は3系統を備えている。

WTシリーズ

●“DT60”シリーズ:60V型/55V型

こちらもビエラコネクト、マイホームスクリーン、スワイプ&シェア2.0、音声対話機能に対応。1080pのフルHD解像度をサポートし、178度の視野角に対応する。HDMI端子とUSB端子をそれぞれ3系統ずつ備える。デュアルコアのHexaプロセッシングエンジンを搭載する。

●“ET60”シリーズ:55V型/50V型

ビエラコネクト、マイホームスクリーン、スワイプ&シェア2.0を搭載する。音声ガイダンス機能に対応する。1080pのフルHD解像度/3Dに対応し、2D-3D変換機能も搭載する。無線LAN機能も内蔵している。

●“E60”シリーズ:65V型/60V型/50V型

ビエラコネクト、マイホームスクリーン、スワイプ&シェア2.0、音声ガイダンス機能を備える。1080pのフルHD解像度に対応。ドットノイズリダクションを搭載している。

●“EM60”シリーズ:50V型/39V型

スリムLEDと狭ベゼルデザインを採用したモデルで、1080pのフルHD解像度に対応。ドットノイズリダクションを搭載している。

●“XM6”シリーズ:32V型

720pのHD解像度に対応。スリムLEDと狭ベゼルデザインを採用したモデルとなる。ドットノイズリダクションを搭載している。

●“B6”シリーズ:50V型/39V型/32V型

39/50V型の2機種は1080pのフルHD解像度に、32V型は720pのHD解像度に対応する。こちらもドットノイズリダクション機能を搭載する。

プラズマテレビ

●“ZT60”シリーズ:65V型/60V型

ビエラコネクト、マイホームスクリーン、スワイプ&シェア2.0、音声対話機能を備える。1080pのフルHD解像度/3Dに対応するプラズマパネル搭載モデルのフラグシップに位置づけられる製品。本体内に無線LANを搭載し、内蔵カメラも装備する。2D−3Dのリアルタイム変換にも対応する。ビエラコネクト対応で、マルチタスクに対応しており、YouTubeやFacebookなど7つのカテゴリーからアプリを同時使用できる。ウェブブラウザ機能も搭載する。

ZTシリーズ

新開発のスタジオマスターパネルおよびパネル駆動方法により、「究極の黒色」と高コントラストを実現すると同時に、新開発の赤色蛍光体の採用により色域を拡張。さらに独自技術により、フロントガラスをプラズマパネルに取り付ける構成とし、双方の間の空気層を排除することでクロストークの発生を改善した。2D/3Dの両モードでTHX認証に準拠。ISFccc キャリブレーションモードも搭載している。

本体にはマイク付きの新しいタッチパッドリモコンが付属しており、音声対話機能を使って検索などの操作を簡単に行えるよう工夫している。オプションの専用タッチペンで画面に文字を書き込める機能にも対応する。

●“VT60”シリーズ:65V型/60V型/55V型

ビエラコネクト、マイホームスクリーン、スワイプ&シェア2.0、音声対話に対応し、内蔵カメラも備えている。「Infinite Black Ultra Panel」を採用したモデルで、1080pフルHD解像度/3Dに対応。内蔵カメラやウェブブラウザ機能も搭載する。タッチパッドコントローラーも付属する。さらにこちらも2D/3Dの両モードでTHX認証に準拠。ISFccc キャリブレーションモードも搭載する。オプションの専用タッチペンでの画面書き込みにも対応する。

VTシリーズ

●“ST60”シリーズ:65V型/60V型/55V型/50V型

ビエラコネクト、マイホームスクリーン、スワイプ&シェア2.0、音声対話機能に対応する。内蔵カメラも装備。「Infinite Black Pro Panel」を採用するモデルで、1080pフルHD解像度/3Dに対応する。

●“S60”シリーズ:65V型/60V型/55V型/50V型/42V型

1080pフルHD解像度に対応するモデルで、3Dには非対応。無線LANを内蔵しており、DLNA連携機能を備えビエラリンクに対応するが、ビエラコネクトやマイホームスクリーンなどの新機能はサポートしていない。本体には動画配信サービス用のアプリがプリインストールされている。


発売日は、液晶テレビが今春でプラズマテレビが2月を予定している。なお、今回のカンファレンスでは、オンラインショッピングサイト“HSN”のCEO Mindy Grossman氏が登壇し、今回発表のスマートビエラでHSNのショッピングが行えるようになる連携機能についても紹介された。

スマートビエラでHSNのショッピングが行えるようになる連携機能も


■ビエラコネクト対応BDプレーヤーや、ストリーミングメディアプレーヤーも

ビエラコネクトに対応するBDプレーヤーは、3Dに対応する「DMP-BDT330/230」と、2D対応モデル「DMP-BD89/79」の計4機種が発表された。BDT-330は4Kアップスケーリング機能を搭載するほか、BD-79以外の3機種はWi-Fi内蔵モデルとなる。3D対応モデルはビエラコネクトに対応し、Miracast機能も搭載。ポインターカーソルを利用して簡単に操作できるウェブブラウザ機能も備えている。2DモデルはIP VODに対応し、Netflicx、HuluPlus、アマゾンインスタントビデオ、Vudu、CinemaNow、YouTubeなどのサービスが楽しめる。

「BDT-230」

また、ストリーミングメディアプレーヤー「DMP-MST60/10」の2機種も発表された。MST60はビエラコネクトに対応しており、ゲームや音楽、SNSなどのオンラインサービスを本機を介して楽しめる。簡単に操作が行えるウェブブラウザ機能も備える。MST10はWi-Fi内蔵モデルで、IP VODに対応し、Netflicx、HuluPlus、アマゾンインスタントビデオ、Vudu、CinemaNow、YouTubeなどのサービスが楽しめる。

「DMP-MST60」

2機種とも、Miracast機能に対応するほか、外付けHDD再生や2D-3D変換機能を搭載する。ミラーリング機能も備えており、テレビの液晶などで表示している映像をスマホ/タブレットに同時に表示させることもできる。

BDプレーヤー/ストリーミングメディアプレーヤーとも、2月発売を予定しているとのこと。

■骨伝導ヘッドホンやワイヤレススピーカーなどオーディオ製品も登場

また、北島氏が「ぜひパナソニックブースでデモを体験してほしい」と会場に呼びかけたオーディオ系製品も充実している。同氏が装着しながら紹介したBluetooth対応の骨伝導ヘッドホン「RP-BTGS10」は、防滴仕様のワイヤレスモデルで、本年秋の発売を予定しているという。

骨伝導ヘッドホン「RP-BTGS10」



北島氏自ら装着して説明
Bluetooth対応タブレット端末で使用するために設計されたという2.1chワイヤレススピーカー「SC-NP10」は、12度の傾斜構造を採用しており、リスニングポイントがデバイスから至近距離だった場合でもステレオサウンドの忠実な再現を実現するというモデル。Bluetooth転送の際に圧縮される音声を補間するリマスター技術も搭載しており、音質にもしっかりこだわっている。こちらは4月に発売される予定のこと。

「SC-NP10」

そのほか、DLNA・Bluetooth・AirPlayなどでスマホ/タブレットやPCと連携して、音楽のストリーミング再生を可能とするワイヤレススピーカー“SCシリーズ”“NEシリーズ”計6モデルも発表された。こちらは3月の発売を予定している。

「SC-NE5」

さらに同社では、スマートフォン/タブレットから、ボタン1つで音楽をストリーミング再生できる独自の音楽アプリ(Panasonic Music Streaming App)を今後提供することもアナウンスしている。


■デジカメ&ビデオカメラも多数登場

さらに今回のCESでは、「パナソニックの最新イメージング機器も、スマートデバイスやスマートビエラと連携する」としてデジタルカメラ&ビデオカメラ製品も多数登場することが発表された。

「 TS5(左)」と「ZS30(右)」

ビデオカメラ新製品

カメラ関連機能としては、スマートフォンとの連携により、撮影コンテンツをSNSやYouTubeにワイヤレスで共有できる「Creative Control」が発表された。NFC技術を使った写真/動画のバックアップ操作を、専用アプリをインストールしたスマホから簡単に行える。また、シーンを水平化して撮影できる「レベルショット」機能もいくつかの機種で搭載している。

なおパナソニックは、現地時間8日に津賀社長のキーノートスピーチを予定している。さらに同日から開始されるブース出展の模様も含め、改めてレポートをお届けする予定だ。

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