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iOS/Androidアプリ操作も対応

Bluetoothスピーカー搭載LED照明 − NECライティングとパイオニアがコラボ

2012/11/19 ファイル・ウェブ編集部
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NECライティング(株)は、パイオニア(株)の技術提供を受け、光と音で空間を演出するBluetoothスピーカー付きLED照明“CrossFeel”シリーズ4モデルを12月1日より発売する。

■乳白色アクリルカバーデザイン
〜8畳用 HLDCB0821SP ¥OPEN(予想実売価格6万円前後)
〜12畳用 HLDCD1221SP ¥OPEN(予想実売価格7万円前後)

■ライトオーク調木製枠デザイン
〜8畳用 HLDCB0822SP ¥OPEN(予想実売価格7万円前後)
〜12畳用 HLDCD1212 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)

乳白色アクリルカバーデザイン

ライトオーク調木製枠デザイン

今後、他のデザインのモデルも逐次発売していく予定だという。


NECライティングとパイオニアのコラボで生まれたスピーカー付きLED照明

“CrossFeel”シリーズの特徴は、LED照明とBluetoothスピーカーを組み合わせた点。スマートフォンなどの音を本機にとばし、再生することができる。さらに調色機能や調音機能、環境音再生機能を備え、「おめざめ」「リラックス」などシーンに合わせた光と音に調整することも可能だ。通信方式としてBluetooth2.1 +EDRを選んだ理由は、照明器具という製品の特性上頻繁に買い替えるものではないため、スペック競争に走るのではなく、最も基本的なところをしっかり押さえることを大事にしたからだという。

パイオニアは以前から“<音>のある、気持ちいい暮らしの創造”をコンセプトとした住設オーディオブランド「ACCO」(関連ニュース)を展開。天井埋め込み型スピーカーや、環境音ミックス機能を備えたドックコネクター搭載アンプなどを展開していた。“CrossFeel”シリーズは、こういったパイオニアの技術とNECライティングの照明技術がコラボした製品と言える。


音楽再生機能としては、パイオニアが本機専用に音質設計/チューニング監修を行った2.1chシステムを搭載。アンプは出力20W相当のデジタルアンプを採用し、40mmフルレンジユニットを2基、77mmウーファーを1基搭載。「パイオニア オムニエリア リフレクター」方式が採用されており、部屋全体に均一に音が広がる設計とした。さらに、特許技術によりアンプやスピーカーと壁が設置する面で共振が起こらないよう工夫されているという。

本機専用の2.1chシステムを搭載。「パイオニア オムニエリア リフレクター」で音を均一に拡散する


搭載されたスピーカーの詳細

「パイオニア オムニエリア リフレクター」の解説
照明機能としては、消灯後もブルーグリーンの薄明かりが約2〜3分ともる「ホタルック」機能をLEDシーリングライトとして業界で初めて搭載。リモコンで消灯している時に停電になった場合も「ホタルック」機能が働き、周囲をほのかに照らしてくれる。

また本機の大きな特徴となる、調色機能と音楽再生機能、環境音再生機能を組み合わせた6つのモードを用意。

照明は色温度6,700K(昼光色)、ナチュラル(調音)、2700K(電球色)の3つのあかりモードを搭載し、調光(100%〜約10%)と織り交ぜて6つの明るさを表現する。音楽再生は、「おめざめ」は高域を効かせた音に、「おやすみ」は高域を抑えおだやかな音にして再生してくれる。また、それぞれのモードでは「鳥のさえずり」「小川の流れ」「虫の声」などの環境音を音楽にミックスして流すことができる。環境音の音量は5段階で調整できるほか、OFFにすることも可能だ。


さらに、「おはようタイマー」「おやすみタイマー」機能も用意。前者は設定した時間の30分前から段階的に照明が明るくなり、設定時刻になると「おめざめ」の光に切り替わり100%点灯する仕様。「おやすみタイマー」は、設定した時間の範囲でだんだん照明が暗くなるかたちとなる。

両社が共同開発したiOS/Androidアプリでの操作にも対応。前述の6つのシーンモードを選んだり、再生する音楽や環境音を選択したり、音量調整を行うことができる。

Android向け(左側写真)、iOS向け(右側写真)の操作アプリも用意している。照明/音楽の6つのモードをえらんだり、おはよう/おやすみタイマーを設定可能


環境音のバランスや、主音量の調整などを5段階で行うこともできる

環境音は6種類から選択できる
スマートフォンを持っていない場合は、付属のリモコンで操作が可能。ただしこちらではBluetooth機器の操作はできないため、再生音楽の選択はBluetooth機器側で行うことになる。

付属のリモコン

また、設置のしやすさも特徴。ACCOは埋め込み型スピーカー/アンプのため、新築やリフォーム時の導入が基本となるが、“CrossFeel”シリーズは既にある照明用ローゼットに取り付けるだけでOKだ。

部屋などにあるローゼットにアダプターを取り付ける


照明部分を取り付ける

カバーを取り付けて設置終了。作業は1〜2分もあればじゅうぶん

あかりを通じて生活の豊かさを追求したい − 発表会詳報

NECライティングとパイオニアは本日都内で説明会を開催。NECライティング(株)社長の山脇隆司氏と、パイオニア(株)常務執行役員の井下 源氏が登壇し、挨拶を行った。

握手を交わす両氏

NECライティングは、65年以上の歴史を持つ照明メーカーで、近年LED照明にも力を入れている。家庭用LED照明は昨今普及が進んでおり、2015年には90%まで到達すると予測されているという。「多様化するユーザーニーズに応じて、各種LED照明を提供している。今回発表した“CrossFeel”シリーズにも、調光や調色といったLED照明のメリットが多数込められている」と胸を張る山脇氏。

NECライティング 山脇隆司社長

「我々はあかりを通じて生活の豊かさを追求したい、と考えて商品づくりを行っている。視覚以外の五感に訴えるものと組み合わせることでもっと心地よい空間が生まれるのではないか、と思い、今回着目したのが“音”だった。しかし我々には音のノウハウがないため、ACCOで住設オーディオづくりの実績があるAV機器メーカーであるパイオニアさんにご協力をお願いした」と、新製品開発の経緯を説明した。

パイオニアが行った調査によると、一般的なスピーカーのような「前から来る音」と、「上から来る音」のどちらが快適だったか、という問いに対し「上から」と回答した人が圧倒的に多かったという。井下氏は「居住空間で天井にあるものといえば、照明。照明と音が融合することで、さらに快適な空間が生まれるのではないかと考え、“CrossFeel”シリーズが生まれた。せひこの商品を味わってみてほしい」。

上からの音を快適と感じる人が圧倒的に多かったという

また、パイオニアの井下氏は「今はPCを開きながらスマホで音楽を聴く…といった、BGM的な音楽の聴き方をしている方が多い。音自体もスマホやPCなどネットワーク経由での視聴が普通になってきている。こういった音源を、自然に家のなかで聴いてもらいたいという願いから生まれたのが“ACCO”だった。今回“CrossFeel”シリーズのために開発したスピーカーも、心にやすらぎを与える音を提供したいという考えで製作した」と語った。

パイオニア 井下 源氏

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