Hybridcast/ホログラフィー技術/VHF-Low帯マルチメディア放送も

NHK技研公開:進化した裸眼3D技術/番組音量の新基準を動画レポ/新方式CASなど

ファイル・ウェブ編集部

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2012年05月22日
NHK放送技術研究所がテレビ放送などに関する様々な技術展示を行う「NHK技研公開2012」が本日より開幕した。今週末の5月26日と27日には一般公開も行われる。本項では裸眼3Dテレビやその他の展示についてレポートする。

■インテグラル立体テレビ

NHKとJVC・ケンウッド・ホールディングスが共同開発している、裸眼立体視が可能な「インテグラル立体テレビ」。昨年の技研公開時は映像のみの表示だったが、今年は字幕スーパーなども挿入しての立体視に対応するように進化した。

字幕スーパーなども立体表示できるようになった

また、多視点映像から被写体の3次元モデルを生成し、そのモデルから立体映像コンテンツを生成する技術を開発。奥行き感などをより立体的に感じられるようになったという。

多視点映像から生成したインテグラル立体映像

立体コンテンツ生成技術の解説

さらに市販の距離センサー(デモではマイクロソフトの「kinect」を使用)を使って、リアルタイムにインテグラル立体映像を生成するシステムも展示。特別にレンズアレーを装着させたiPod touchにWi-fiで映像を転送し、リアルタイム表示させるデモを行っている。

iPod touchにレンズアレーを装着

加えて、新たな視域形状制御技術も展示。レンズアレーの配置および光線の広がりを制御することで、希望の視域形状を生成できるというもので、垂直方向に比べて水平方向に広い視野角を設定したディスプレイを展示している。

視野角を横に広げる制御方法も開発

■Hybridcast

放送と通信を融合させたサービスを提供する「Hybridcast」。前回初めてパナソニック製のSTBやソニー製の同機能内蔵テレビ試作機などが登場したが、今回は各テレビメーカーの市販モデルをベースにしたデモ機を用意。実用化に向けてさらに歩みを進めていた。

フジテレビやWOWOWも参加。フジテレビはタブレットやスマホを使って番組内のプレゼントなどに応募できるサービスをデモ

動く選手の上に選手名も表示。手元のタブレットでは任意の選手だけ名前を表示するなどといった設定を行える

本技術では、アプリケーション実行環境としてHTML5ブラウザーをテレビ側に搭載。視聴者のニーズに合わせて様々な放送通信連携サービスを実現するとしている。また展示ではタブレットとの連携もデモ。タブレットをセカンドスクリーンとして使うほか、タブレット側で表示させている情報を必要に応じてテレビに表示させるなどの使い方ができると説明している。

■ホログラフィー技術

長岡技術科学大学との共同で進めている、画素ピッチ11μmの超高精細空間光変調器(関連ニュース)の展示も実施。ホログラフィーによる将来の立体テレビ実現を目指した研究で、細空間光変調器で干渉縞を表示することでホログラフィー立体像を再生。干渉縞を電気的に高速に書き換えることで動画を再生する。ブースではホログラムの一例として蝶を採集したホログラフィーも参考展示している。

ホログラムの例

空間光変調器

また、同展示とともにホログラム記録の高速再生技術についても展示。超大容量・高速な記録が可能なホログラム記録技術の研究についての発表で、2次元ページデータの読み出し速度を従来比10倍以上にし、データ転送レートを高めた実験装置を展示している。

番組ごとの音量差を揃える新基準を動画レポート!

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