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大震災やタイ洪水、為替の影響を受ける

ヤマハ、2012年3月期決算を発表 − 新興国でのAV事業好調も294億円の純損失

2012/05/01 ファイル・ウェブ編集部
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ヤマハ(株)は、2012年3月期(2011年4月1日〜2012年3月31日)の連結業績、および2013年3月期の業績予想を発表した。

2012年3月期の決算では、売上高が前期比4.6%(173億円)減の3,566億1600万円、営業利益が33.9%減の81億1,000万円。当期純利益では293億8,100万円の純損失を計上した。

売上高については、為替による103億円の減収影響を受けたことに加え、東日本大震災による電子楽器を中心とした部品調達難、電子部品事業及びその他事業における法人顧客の減産に伴う生産・出荷減、さらにタイの洪水による部品調達難等により、全ての事業セグメントで減収となった。

AV事業については、新興国市場で売上げを伸ばし、フロントサラウンドシステム及びデスクトップオーディオの新商品も国内外で好調に推移したものの、全体では、日本及び欧米市場での落ち込みをカバーできず、減収となった。

通信機器などを含むAV・IT事業としてセグメントしている同分野全体としての売上高は、前期に比べ、為替による19億円の減収影響があり、前期比6.8%減(39億円)の532億円となった。なお、営業利益は、為替による1億円の増益影響に加え、粗利率の改善および経費削減等により、12.7%(3億円)増加の29億円だった。

2013年3月期は、中国をはじめとする新興国市場の成長継続や北米市場の回復等とともに、電子楽器、PA機器、AV機器を中心に売上げ伸長を見込むほか、震災影響を受けた電子楽器やタイ洪水による影響を受けたAV機器の生産が正常化していること等から、増収増益を見込む。

2013年3月期連結業績については、売上高3,780億円(前期比6.0%増)、営業利益145億円(前期比78.8%増)、経常利益130億円(前期比79.2%増)、当期純利益90億円(前期294億円の純損失)を予想している。

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