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ビクターのコア技術開発をHDに移管

JVC・ケンウッドHDの社長を河原春郎会長が兼任 − 佐藤現社長は退任へ

2009/04/28 Phile-web編集部
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JVC・ケンウッド・ホールディングス(株)は、本日開催の取締役会において、代表取締役と取締役、監査役の異動を内定した。今年6月24日開催予定の定時株主総会、取締役会で正式に決定する。

さらに同社子会社の日本ビクター(株)、(株)ケンウッド、J&Kテクノロジーズ(株)の代表取締役、取締役の異動についても内定した。

JVC・ケンウッド・HDが内定した異動案では、現代表取締役会長の河原春郎氏が社長を兼務し、代表取締役会長兼社長となる。なお、現代表取締役社長の佐藤国彦氏は退任する。

河原春郎氏(2008年10月撮影)

またJVC・ケンウッド・HDは、同株主総会をもって執行役員が任期満了となるため、同日付で発足する新執行役員体制や組織体制、部門長、室長人事を決議した。新執行役員最高経営責任者(CEO)は河原春郎氏が兼任。また執行役員最高財務責任者(CFO)は尾高宏氏が努める。また、執行役員常務CEO補佐には、足立元美氏が留任するほか、岩蕪郎氏が新任される。

組織体制では「総合技術戦略推進部」を新設。日本ビクター技術本部にあるコア技術開発センターの機能を移管する。また各部門における副部長は原則に設けず、部門長の一本化を行う。

また、新任取締役候補者として吉田秀俊氏、塩畑一男氏、相神一裕氏の3名を内定した。吉田氏は昨年10月に日本ビクター代表取締役社長に就任。6月以降も再任される。

塩畑氏はあさひ銀行からケンウッドに転じた経歴を持ち、現在はJ&Kテクノロジーズ(株)代表取締役だが、内定案では代表取締役社長となる予定。

相神氏は平成2年に(株)ケンウッドに入社、現任の肩書きは同社常務取締役 コミュニケーションズ事業部長だが、6月より代表取締役社長に再任される。なお、同社の現代表取締役社長は塩畑氏だが、同氏はJ&Kの代表取締役とともに、ケンウッドの代表取締役も兼務する予定。

なおJVC・ケンウッド・ホールディングスでは、同社完全子会社の日本ビクターが保有するディスプレイ事業部とILA事業部の固定資産について、平成21年3月期の決算において約33億円の減損処理を行い、特別損失に計上したと発表。また、同じく完全子会社の(株)ケンウッドのカーエレ事業の一部ソフトウェアについての除却損約4億円についても、特別損失として計上した。この処理に伴い、平成21年3月期業績予想を下方修正した。

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