今年はいずれも秀作揃い − 「秋のドキュメンタリー映画」公開情報

2008年10月14日
今年の秋、東京では世界から注目されるドキュメンタリーの秀作が一挙に公開されている。

現在、東京お茶の水のアテネ・フランセ文化センターで開催中の “ドキュメンタリー・ドリーム・ショー「山形 in 東京2008」” では、隔年で開催されている「山形国際ドキュメンタリー映画祭」2007年度作品と、東京でのオリジナル企画をあせて129本が上映中。今後は、昨年度の受賞作の他にサイエンス映画の傑作や、中国映画の特集を中心にした上映が予定されている。オリンピックで世界から注目された中国の、TV中継からは見えてこない、現実の民衆の姿に関心を持つ方には必見の傑作群だ。

また蔵王の樹氷を世界に知らせた戦前の山岳記録映画の名手、塚本閤治監督の戦前の蔵王、黒部、丹沢などを撮った作品や、1930年代の東京や、石原莞爾をインタビューしたフィルムも上映される。


ドキュメンタリー・ドリーム・ショー「山形 in 東京」
会場:アテネフランセ文化センター(10月17日まで)/ポレポレ東中野(11月1日〜11月14日まで)
当日1回券1300円。回数券、会員割引券あり。
プログラムの詳細等は、以下
http://www.cinematrix.jp/dds2008/

ポレポレ東中野では、月552時間に及ぶ労働を強いられたトラック運転手が、病に倒れながらも労働条件改善を目指していく姿を描く「フツーの仕事がしたい」。寡黙に働く運転手の親の葬式にまでおしかけ、暴力を振るう悪徳会社側の人間もカメラには映し出され、この映像が証拠となって、暴力事件が立件されたという。


フツーの仕事がしたい
撮影・編集・監督:土屋トカチ 2008年/日本/DV/70分/カラー
公式ブログ

同映画館のモーニングショーでは、関東平野に伝承されてきたオオカミの護符をめぐって、山や里の自然を尊んで暮らしてきた日本人の姿をたどった「オオカミの護符」を上映。両作品とも、若い監督が現実を丹念に取材してまとめた迫力のある秀作だ。


オオカミの護符

ポレポレ東中野
トークイベント、併映作品割引あり。
http://www.mmjp.or.jp/pole2/


(文・山之内優子)

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