＜CEATEC2008：TDK＞6倍速記録対応のBD-R／3.0インチのパッシブマトリクス有機ELディスプレイ

TDKは「電子部品・デバイス＆装置」ステージにブースを構え、AV関連では同社の記録メディアや有機ELディスプレイの最新技術を展示している。

最新のBDディスクとしては、7月に発表されたTDK Life on Recordブランドの6倍速記録対応BD-Rディスクを展示している。本製品の販売はイメーションが行っている。片面1層・2層どちらのディスクも1〜6倍速記録に対応しており、6倍速時のデータ転送速度は216Mbpsにのぼる。これはDVDに換算すると20倍記録相当の速度に値する。記録膜には独自の金属2層構造が採用されており、低速記録時から高速記録時まで幅広いパワーマージンを実現している。

有機ELディスプレイの展示には3.0インチのパッシブマトリクス方式によるフルカラーディスプレイが参考展示されている。画素サイズは432×240のWQVGA。250ルクスの輝度と1,000対1のコントラストなどを実現している。アクティブマトリクス方式に比べてローコストで製造できる点がパッシブマトリクス方式の特徴。今回3.0インチへの大型化が実現されており、携帯電話やゲーム機、デジタルカメラの背面ディスプレイなどアプリケーションへの活用が想定されている。

その他にもTDKラムダが開発したリチウムイオン電池を採用した無停電電源装置（UPS）システムを出展。リチウムイオンを採用することによって、従来の鉛を使ったシステムよりも長寿命、コンパクト・軽量性能においてメリットが得られるという。また25度環境下において8年間のメンテナンスフリー（35度環境では5年間）という特性についても、サーバー機器やセキュリティーシステム用途などでの優れた使い勝手と信頼性を提供できるものと同社は説明している。

（Phile-web編集部）