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NTTエレクトロニクス、無線テレビを可能にするフルHD対応MPEGエンコーダーチップを開発

2006/09/13
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1チップMPEG2エンコーダーLSI「LibraENC」
NTTエレクトロニクス(株)は、フルHD(1,920×1,080)解像度に対応した1チップMPEG2エンコーダーLSI「LibraENC」を開発し、10月1日から販売を開始する。フルHD対応の1チップMPEG2エンコーダーは民生用として世界初。

年間生産量は100万個を目指し、10万個一括発注の場合、価格は1個あたり7,000円を予定する。

なお、製品には1,920×1,080に対応するモデルと、1,440×1,080に対応するモデルの2種類が用意される。

NTTグループが独自に開発したMPEG2エンコードエンジンを2基搭載。これらを64ビットのRISCプロセッサーで最適制御する。遅延があまり無いので、ワイヤレステレビやゲーム機器などに適しているという。

同社はこれまでに、放送用のHDTV対応シングルチップコーデックLSI「VASA」などを開発するなど、コーデックLSIの開発・設計技術を蓄積してきた。今回の製品はこれらの技術をもとに開発されたもの。

<編集部の視点>

先日のADIとTzeroのHDMI無線伝送システム(関連ニュース)や、本日アップルが発表した「iTV」(関連ニュース)など、映像のワイヤレス伝送に関する発表が相次いでいる。NTTエレクトロニクスの「LibraENC」は、直接ワイヤレス伝送と関係するものではないが、1チップであることにより省スペースでの実装が可能で、価格も手頃、かつ低遅延でMPEG2映像をエンコードできることから、フルHDに対応したワイヤレステレビの実現を可能にする製品として期待できる。また、チップは27mmx27mmなので、ビデオカメラやポータブルゲーム機などにも搭載できるだろう。本製品からユーザーを驚かせるソリューションが生まれることを期待したい。

(Phile-web編集部)

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