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2006年年頭アンケート「パイオニアマーケティング」

公開日 2006/01/03 13:08
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パイオニアマーケティング(株) 取締役HE販売本部長 住田哲朗氏
“音の付加価値”を含めた総合的なシステム提案を徹底

Q1:業界を取り巻く環境は日々、激しく変化しています。ユーザーの消費行動やライフスタイルは、どのように変化していくとお考えですか。

薄型大画面の購入層では、好きなハイビジョン番組を『鑑賞』したい、という意識も生まれているようだ。実際にお客様から「以前は興味がなかったスポーツ番組でもハイビジョンなら迫力があるから面白い。どうせなら、音もサラウンドで楽しみたい」という声もある。放送のサラウンド化も順調に進み、今や映画・音楽だけがサラウンド音源である時代ではない。テレビ『鑑賞』派が増えれば、音へのニーズも拡大していくだろう。

一方、オーディオ市場ではシリコンオーディオが、多くのユーザーに音楽との接触機会を提供した。ここ数年間の音楽離れに歯止めがかかれば、結果として家庭用のオーディオ市場に一定層は回帰するだろう。ただし、家庭内でも新しいユビキタス音楽提案が求められる。過剰な低価格化が進んだデジタルAV市場であるが2006年も景気回復基調が続けば、新しい付加価値商品を求める機運も高まる。トレンドを担うのは若い女性や団塊世代の男性と考えている。

Q2:2006年の事業展開の中心として据える商品ジャンルについて、市場創造ならびに付加価値化へ向けてどのような提案・展開をお考えですか。

売上げで見た場合にはレコーダーやプラズマが中心であるが、2006年は、より総合的なシステム提案を徹底していきたい。地デジは業界共通のキーワードだが、『音の付加価値』が見落とされがちである。ハイビジョン放送は音声のポテンシャルも映像と同等以上に高い。しかも、当社が強みとするDVDやブルーレイなどの光ディスクにデジタル放送を変換し、保存して楽しむことも可能となった。レコーダーとシアター機器、そしてプラズマ大画面と三位一体の提案を上期のスポーツイベントなどをトリガーに推進しく。

また05年は当社のオーディオ元年として、まず単品の高級スピーカーに注力し久々にスピーカーメーカーとしての再評価をいただくことができた。AV機器の付加価値を伝達するためには、やはり一人でも多くのお客様に体験していただき、感動していただくという地道な販売活動が求められる。待望のフルスペックのPDPをシステム提案し、地域密着で拡販していく。

(Senka21編集部 〜 Senka21 1月号掲載メーカーアンケートより)

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