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会員メンバーも53社に拡大:ラウンドロビンテストが新Stageの活動を開始

2005/06/17
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RWプロダクツプロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)は6月17日、記録型DVD会議(略称:RDVDC)のCompatible Working Grope(CWG)との、ジョイントラウンドロビンテスト(以下:JRT)の全体会議をパイオニア(株)の目黒本社にて開催した。


JRTのチェアマン パイオニア(株)内海氏により、新期の活動計画に関する詳細が説明された
本日の会議より、JRTのメンバーに新しく海外から4社が加わることとなり、合計企業53社を数えることとなった。RWPPIの活動も、今月より第6期をスタートさせ、ラウンドロビンテストにとっても新しい節目を迎えることとなった。

JRTについては、RWPPIおよびRDVDC(記録型DVD会議)の双方からエキスパートが集い、4つの互換性ワーキンググループに分かれて互換性検証が展開されている。2004年度は8倍速DVD-R、4倍速DVD-RWの互換性検証を中心とした「Stage 4」を実施し、大きな成果を残した。本日の会議では、前日開催されたRWPPIの定例会議においても報告された6月の「台湾セミナー」の内容が報告されるとともに、昨年米国で行ったOSTA(Optical Storage Technology Association)のセミナー報告が行われた。

JRTでは、チェアマンの内海氏による提案として、ワーキンググループの枠を超えた新しい試みとして「DVD-RWの4倍速・6倍速メディアの互換性検証」をテーマとした「Test A1」の補足テストが本年2月より実施された。本日の会議の場では、レコーダー・ライターメーカー9社、メディアメーカー4社の合計13社によって行われたテストの成果が4月にまとめられたことがあらためて報告された。6倍速DVD-RWメディアの登場により、「Class」によって異なるメディアの互換性の問題については現在話題となっているだけに、今後JRTの成果に大きな注目が集まるだろう。

「論理フォーマット(DVDレコーダー)WG」

「論理フォーマット(PC用ドライブ)WG」


「物理フォーマットWG」

「再生互換WG」

RWPPIは先に会員メンバーに向けたアンケートを実施し、ラウンドロビンテストに関する意識調査を行った。その結果はラウンドロビンテストの活動内容と成果を高く評価する声が大勢を占めたが、一方で会員から寄せられたリクエストを基に、テスト方法および活動内容の効率化を推し進めていく方針が明らかにされた。

今期RWPPIの主催するラウンドロビンテストとしては「Stage 5」を迎えることとなるが(JRTとして「Stage 3」)、今後16倍速DVD-R、8倍速DVD-RWをはじめ、DVD-R DLメディアの互換性検証などがテーマとして掲げられている。JRTの事務局としては、今後の運営の課題としてテスト期間の短縮を推し進めていく考えだ。このためには、必要時には先に実施された「Test A1」のような補足テストを4つのワーキンググループのメインスケジュールから外したかたちで行うことにより、全体の検証テストを効率化することも検討されているという。また、引き続きJRTの新規メンバー加入をワールドワイドに呼びかけていく方針についても、同日の会議の参加メンバーを前に改めて確認された。

(Phile-web編集部)

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