SED開発者に聞く“21世紀の本物の高画質”〜改良版パネルは暗コントラスト100,000対1

2005年04月20日

左からプラズマ、SED、液晶
本日20日、東京有明で「Display2005〜第1回国際フラットパネル ディスプレイ展」が開催された。会場には東芝、キヤノンによる「SED」ブースが出展し、デモンストレーションを見るために長蛇の列ができた。

今回SEDブースにお目見えしたSEDディスプレイは、昨年のCEATEC JAPANで出品されたディスプレイに改良を加え、さらに画質向上を図ったもの。SEDブースでは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、SEDディスプレイの3つを横一列にならべ、画質の差を比較するデモが行われた。ここではSEDの特長である黒の表現力や動画の残像の少なさを確認することができた。

サイズは昨年公開モデルと同じ36インチ(720p)

パネルの技術解説


SED開発担当 森慶一郎 参事

デモでは消費電力をリアルタイムで表示
今回会場で、(株)東芝 ディスプレイ・部品材料統括 SED開発担当の森慶一郎氏にお話しを伺った。

今回出品したディスプレイは36インチ720pで、昨年公開したモデルとサイズ・解像度は同じ。しかし、ピーク輝度が300cd/m2から400cd/m2に、また暗コントラストが10,000対1から100,000対1に向上している。今回、輝度の向上に重点を置き改良を行った結果、400cd/m2を達成、また十分高い値であった暗コントラストも技術陣の努力により飛躍的な向上を遂げた。「電子源の改良」がこの結果をもたらしたという。

昨年の発表通り、SEDパネルの生産は本年8月より開始される。生産開始するパネルは解像度1920×1080ドット フルHDの50インチだ。生産数は段階を追って増やしていき、06年中に月産3000台の生産能力にもっていきたいという。本格的な量産体制は当初の発表通り07年の予定だ。テレビとしての製品化の時期は「セット部門次第」とした。現在のところ、サイズは50インチモデルのみの予定で、それ以外のサイズはまだ企画段階であるという。また、製品はTOSHIBA、CANONの両ブランドから発売される見込み。なおキヤノンに関しては、御手洗社長が以前行った発表通り、当初はOEM製品での発売となりそうだ。

森氏は、SEDが“21世紀の本物の高画質”であることアピールしたいと語る。「画質の高さに見合った価格で提供していきたい」とのことだが、液晶・プラズマと競争できる価格で発売できるという。

同氏は、「地デジやHD DVDをはじめとする次世代メディアの本格的な普及などにより、近い将来、コンテンツの大きな転換期を迎えます。ハイビジョンが主流となるこれらのコンテンツを、ありのままに映し出すことのできるSEDを“本物を求める方”にぜひ使って欲しいと思っています。」と語ってくれた。

なお、今回公開された改良版SEDディスプレイは、A&VフェスタやCEATECなどの秋の展示会で公開するかどうかはまだ未定とのことだ。

(Phile-web編集部 伊藤)

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