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東芝、HDD内蔵液晶テレビ「ちょっとタイム[フェイス]」を発売

2005/04/18
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(株)東芝は、液晶テレビの新製品として、HDDを内蔵したシリーズ「ちょっとタイム[フェイス]」3機種を5月下旬より発売する。

型名と価格は以下の通り。

■26V型「26LH100」\OPEN(予想実売価格31万円前後)
■32V型「32LH100」\OPEN(予想実売価格35万円前後)
■37V型「37LH100」\OPEN(予想実売価格50万円前後)

本シリーズは、テレビの台座部分に160GBのハードディスクドライブを搭載。EPGからの録画予約が行える。ハイビジョン番組の録画も可能。

ちょっとタイム[フェイス]

TV商品企画部の本村氏

本シリーズの企画を担当したTV商品企画部 主務の本村裕史氏は、「いつも商品の企画を書き込む“ネタ帳”を持ち歩いているのだが、先日調べたら2000年頃のネタに、HDDを搭載したテレビのアイデアがあった」とし、最近思いついたアイデアではないことを強調。

また同氏は「今回のちょっとタイム[フェイス]は、当社のRDシリーズをテレビに入れた、という性格の商品ではない。HDDはただの部品だと考えており、テレビにHDDを搭載する時には、まったく別のアイデアが必要になる」とし、本シリーズの大きな特長である「ちょっとタイム」機能を説明した。

「ちょっとタイム」機能は、テレビを視聴している際、リモコンの「ちょっとタイム」ボタンを押すと、HDDに番組を録画し始め、もう一度ボタンを押すと録画し始めたところへ瞬時に戻ることができるというもの。録画コンテンツを視聴している際、スキップボタンを押せば見たいところまで早送りすることもできる。

たとえば不意の来客があった際や、電話がかかってきた際に、かんたんに録画をスタートすることができる。

ちょっとタイム機能の概要

裏番組視聴にも便利

また、裏番組が気になる際にも「ちょっとタイム」ボタンは有効。ちょっとタイムボタンを押して録画をスタートし、その間に裏番組をチェック。先ほどの番組の続きが見たくなったら、もう一度ボタンを押せばいい。

ただし、地上デジタル、BS・110°CSデジタルを「ちょっとタイム」で録画している際は、同じメディアのほかのチャンネルは視聴できない。

本村氏は、「RDシリーズなど、ほかのDVDレコーダーでも同じ機能を実現している」としながらも、「現実問題として、電話がかかってきた時に、レコーダーの電源を立ち上げ、タイムシフトを開始するというのは面倒。テレビのリモコンで操作できれば、主婦層やお年寄りにも使いこなせるはず」と、テレビにHDDを内蔵する利点をアピールする。

また、もう一つの便利機能に「今すぐニュース」がある。これは、「たいてい12時過ぎに帰宅するが、その頃には地上波で放映しているニュースがない」というのが悩みだった本村氏が考え出したもの。あらかじめチャンネル/時間を指定しておくと、自動的にニュースを録画。リモコンの「今すぐニュース」ボタンを押すと、最新のニュースが視聴できるという機能だ。チャンネル/時間を設定して最大9番組までニュース番組を指定できるが、新しいニュースを録画する際、古いニュースは自動削除される。

EPGからの録画予約

本機のリモコン

リモコン上部に「今すぐニュース」ボタンを装備

今回の新製品では、先述したとおり、EPGからの録画予約も行える。リモコンの「番組表」ボタンを押してEPGを呼び出し、録画したい番組を選択するだけと、操作は非常に簡単。録画した番組はロックすることもできるが、基本的に古い番組は自動的に消去される。また、外付けのストレージやメディアにムーブを行うこともできない。本村氏は「DVDに残したりといった高度な機能はRDシリーズを使って欲しい」とし、「ちょっとタイム機能は、あくまで気軽に使ってもらうためのもの。こういう“一次キャッシュの文化”を育てていきたい」と述べた。

録画予約に関しては、携帯電話との連動も行える。同社が運営するテレビ番組情報提供サービス「テレビサーフ」を使い、電子メールを介して「ちょっとタイム[フェイス]」シリーズに録画予約情報を送信する仕組みだ。

また本村氏は、「当社が最初に商品化した2画面機能は、その後業界のスタンダードになった。これからはHDD内蔵が薄型テレビの標準的な機能になるはず。ちょっとタイム[フェイス]はその先駆けとなる製品だ」と自信を見せた。

台座部分にHDDを収納

背面はシンプル

なお、内蔵するHDDはユーザー自身で交換が行える。交換用HDDユニット「THH-16U1」は6月の発売予定で、価格はオープンだが5万円前後での販売が見込まれる。容量は内蔵品と同じく160GBで、これ以上の容量を持つ交換ユニットについては「いまのところ販売の計画はない」とのことだ。

本シリーズに搭載される液晶パネルはすべて新パネル。輝度は500cd/m2、視野角は176°(26V型は170°)。

高画質化エンジン「meta brain」も引き続き採用される。meta brainは、今年秋の発売が予定されているSEDテレビにも搭載が決まっているという。

また、イーサネット端子を装備しており、インターネットブラウザー、電子メール機能を搭載。USB端子も備え、USB対応デジタルカメラの画像をテレビに表示できる。

音声には、SRS WOWを採用。疑似サラウンドや低音補正などが実現されている。

(Phile-web編集部)

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  • ブランドTOSHIBA
  • 型番上記参照
  • 発売日2005年5月下旬
  • 価格上記参照