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業界展望2005 メーカーアンケート「三洋電機」

2004/12/30
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三洋電機(株)大崎恵史氏
住まいのあり方まで考えた新しい独創的な商品を提案

設問1.業界を取り巻く環境は大きく変化する中で、ユーザー・ライフスタイルおよびその消費行動は、どのように変化していくとお考えですか

新・三種の神器の一つと呼ばれる薄型テレビは、「放送のデジタル化」「テレビの薄型化」という二つの大きな環境変化により伸長を続けている。地上デジタル放送は全国各都道府県の放送開始時期が発表され、さらに移動体向けの放送も開始が予定されておりユーザーの関心も益々高まっている。また、全体に占める薄型テレビの割合は本年には台数ベースで5割を超すものと予想され、市場価格の下落も購入を後押しし、一層加速するものと考えられる。

一方、デジタル放送の普及に伴い、録画機としてのDVDレコーダー、HDDレコーダーはますます大容量化が求められてくる。HDDは中心モデルが250〜400GB以上へとシフトし、DVDでは、HD DVD・ブルーレイの再生モデルの発売が予測されるものの、HD画質の録画については、HDDレコーダーへの保存が主流となり、次世代DVDへの保存はもう少し先送りになると予想される。

設問2.2005年の中心となる商品ジャンルについて、需要喚起、市場創造へ向けて、どのような提案・展開を考えているか

テレビにおいては、二つのトレンドを受け、地上デジタルチューナーを搭載したモデルのラインナップの拡充を図る。また、昨年はCAPUJOシリーズを投入。本年も毎日の暮らしにしっくりなじむ薄型テレビとして、画質、機能、フォルムの全てが見る人の心、住まいのあり方まで考えた新しく独創的な商品の提案をしていきたいと考えている。

録画モデルではHDD/DVDレコーダーを中心にラインナップを強化。VTRで定評のある再生機能、使いやすさを重視した新モデルを投入していく。液晶プロジェクターでは高画質/普及モデルに2極分化する需要に向け、ラインナップを構築。さらに液晶プロジェクションテレビにより新しい需要を喚起する。
最後に、高い評価を得ているデジタルボイスレコーダー、新しい市場を切り開いたデジタルムービーカメラ、ポータブルDVDプレーヤーにおいても、さらなる進化とラインナップの充実を図っていきたいと考えている。

※写真:三洋電機(株)コンシューマ営業本部 営業統括ビジネスユニット マルチメディア企画部 部長 大崎恵史氏

(Senka21編集部)

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