富士通テン、ECLIPSE TDシリーズのハイエンドモデル「TD712z」を発売

2004年09月09日
●富士通テン(株)は、タイムドメイン理論に基づく家庭用スピーカーシステム「ECLIPSE TD」シリーズの新たなモデルとして、「TD712z」を開発した。11月中旬より1本30万円前後(スピーカースタンド込み)で販売を開始する予定。

TD712z

本機は、同社の既存モデル「512」をベースに、構造と素材を見直し、波形忠実再生度をさらに高めたシリーズハイエンドモデル。開発を担当した同社の小脇氏は、「これまでの問題をすべて解消した」と自信を見せる。

スピーカー部のサイズは512と同じだが、中身は大幅にリファインされている。まず、ドライバーユニットを作り替えたことが特筆できる。マグネットの磁気回路を強化することにより、振動板を高速に駆動させることができるようになり、波形に忠実な再生を可能にした。高域再生周波数帯域も従来の17kHzから20kHzまで向上した。スピーカーボックスを支えるディフュージョンステーもアルミから亜鉛に変更し、より剛性を高め、音質向上を実現した。

「ソリッドベース」はオール点接触を実現

「ソリッドベース」を前方からみたところ

また、「ECLIPSE TD」シリーズとして初めて、スピーカー部とスタンド部を一体化した構造を採用。スピーカー部とスタンド部には、3本のスパイクと特殊構造の固定ビスでオール点接触を実現した「ソリッドベース」を採用することにより、スピーカーや床からの振動を伝えにくくし、より制振性を高めた。また、スタンドにインシュレーターを一体化した「スパイク・オン・インシュレーター」構造により、スタンドと床を点接触とし、床との振動アイソレート(分離)を実現。移動の際も、インシュレーターがスピーカーと一緒に動くため、床を傷つけずに、簡単に動かすことができる。また、ガタつき調整も片手で簡単に行える。

「スパイク・オン・インシュレーター」構造を採用しアジャストもかんたん

弊社視聴室に置かれたTD712z

スタンドのデザインは、正面に平面を持たないスリムな形状で、余分な音の反射を抑える構造を採用。さらに、スピーカーボックスを支える支柱部分もアルミから亜鉛に変更し、支柱の共振を大幅に減少させた。内部にはミン河産の川砂が約4kg充填されている。なお、スピーカー部の首振りは上方向10°まで可能となっている。サランネットはブラックで、取り外しが可能。

これらの変更により、従来スピーカーに比べて音のタイト感やスピード感が増し、音の素材感の表現にリアルさが増した。また、細かい音まで聴き取りやすくなり「原音に忠実な再生が行えるため、空間再現力が高まった」(小脇氏)という。

なお、本機は9月22日(水)より開催される「A&Vフェスタ 2004」及び、9月24日(金)より英国ロンドンで開催される「Hi-Fi Show&AV EXPO」に参考出品される。

(Phile-web編集部)

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