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電子ディスプレイ展「EDEX2004」〜低温p-Si技術を幅広く展開する東芝松下ディスプレイ

公開日 2004/04/07 19:05
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<左>高視野角を実現した携帯電話用ディスプレイのデモ <右>ON/OFF切替が可能なプライバシーフィルター。写真のように画面ののぞき見が困難になる
●東芝松下ディスプレイテクノロジー(株)のブースでは、同社が主力とする中〜小型の低温ポリシリコン液晶ディスプレイを数多く展示している。

携帯電話用のディスプレイでは、独自に開発した超高視野角技術が強く訴求されている。携帯電話にデジカメが搭載されることが一般的になり、ディスプレイも縦方向のみで使うのではなく、横方向での使用が増えていることを踏まえ、視野角を広げたのだという。

ノートPC向けのモジュールでは、5.6型のSVGAワイド(1024×600)モデルが要注目だ。ピクセル数を画面寸法で割ったppi数値は211に達する。このディスプレイを搭載することで、エクセルやウェブブラウジングなどでより画面が広く使えるようになる。

また、フルカラーの有機ELディスプレイ(3.5型QVGA)、動画用高速応答技術「OCB」などのデモンストレーションも展開。OCBでは、応答速度を5msにまで高め、動画ボケの少ない美しい再生を実現できる。

さらに、世界で初めて、スイッチのON/OFFで視野角の制御/非制御を切り替えられるプライバシーフィルターも展示。今年中のサンプル出荷を見込む。デモ機はノートPCが使われ、USB端子に接続したスイッチで視野角制御フィルターがON/OFF できる。フィルターの模様は、デモ機は市松模様が使われていたが、カスタマイズすることもできるとのこと。まずはATMのディスプレイなどへの搭載を目指す。価格は、15インチで15,000円程度とのことだから、少ない投資でプライバシーを守ることができそうだ。

(Phile-web編集部)

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