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東芝、片面単層で30GB記録可能な次世代書き換え光ディスクを開発

2002/01/08
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●(株)東芝は、120ミリディスクにデジタル高精細映像を3時間記録することが出来る、青色レーザーを使った記憶容量30GBの次世代超大容量書換え型光ディスクを開発した。

本ディスクは米国ラスベガスで開催される「2002インターナショナル・コンシューマー・エレクトロニクスショー(CES)」にて展示される。Phile-webでもCESの速報レポートを掲載する予定で、本ディスクのデモレポートもお届けできるはずだ。

同社では、次世代大容量光ディスクの開発ターゲットを、高精細映像を3時間以上録画可能な容量30GBとし、大容量光ディスクの開発を進めてきた。今回開発したディスクでは波長405nmの青色レーザーを利用し、記録層のカバー層厚を0.1mmとした。

また、トラック構造にディスクの溝部と山部の両方に記録トラックを設けるランド&グルーブフォーマットを使用するとともに、高密度ディスクに対応する再生信号処理にPRML技術を採用することで、ディスクの片面に単層構造で30GBの大容量記録を実現した。ファイルフォーットにはDVDと同じUDF(Universal Disk Format)を採用し、AV用途のみならずパソコン用途も考慮されている。

データレートは35Mbpsで、BSデジタルハイビジョンクラスの映像も楽々カバーする。BSデジタルを凌駕する高画質映像も期待できそうだ。

同社では、本技術をDVDフォーラムへ提案することを視野に入れているというが、他メーカーも様々な方式を開発しており、昨年のCEATECでは松下電器産業が50GBのディスクを参考出品するなど、次世代光メディアを巡る戦いはますます熱を帯びてきた。今後の展開を楽しみに見守りたい。(Phile-web編集部)


【PRML】
PR(Partial Response)方式と最尤(Maximum Likelihood)復号とを組み合わせた信号識別方式。雑音増幅が小さく、高密度条件下でも識別誤りを起こしにくい。

【本装置の概要】●容量:30GB/面 ●ファイルフォーマット:UDF ●ユーザーデータレート:35Mbps ●ディスクサイズ:直径120mm、厚さ1.2mm(カバー層厚0.1mm) ●レーザー波長:405nm ●対物レンズ開口数  :0.85 ●トラック構造:ランド&グルーブ ●再生信号処理:PRML ●変調方式:RLL(1,9)


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