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PRポイントは「中域の良さ」

【対談】評論家も「自腹で買った」Polk Audioのサウンドバー。その魅力を語り尽くす!

公開日 2022/12/28 06:30 土方久明/秋山真(構成:編集部 平山洸太)
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Polk Audioサウンドバーの音が良い理由



土方 Polk Audioの低音が良いのは、パッシブラジエーターの使い方が上手いから。他社のサウンドバーにもパッシブラジエーターは入っていますが、Polk Audioはいかにも低域を増やすために入れました、という感じではなく、低域を聞きやすくするために入れましたという感じです。

一方で低域再生能力がすごく高いから、映画とかは音量をしっかりと出したら、しっかりとした低音を出してくれる。派手ではないけれど、逆に映画を2時間観ると、そういった音だと聴いていられなくなったりするんです。

秋山 Polk Audioのサウンドバーは、上から下まで、すごく繋つながりがいいんですよ。でこぼこした所がなくて、全体的に厚みがある。耳に引っかかるところがないから、地味って思う人もいるかもしれないけど、ここがPolk Audioの良さなんですよ。

土方 REACTを『トップガン マーヴェリック』と『フォードvsフェラーリ』で検証してみましたが、サブウーファーがなくても問題ありませんでした。迫力を求めて映画に引き込まれたいときも、十分に出せるくらい。

「REACT」

秋山 僕も『トップガン マーヴェリック』は観ましたが、全然問題ないです。大音量にしてもいいし、真夜中に音量を絞って『トップガン マーヴェリック』を観ても、ちゃんと映画を見た、という感じがしっかりと残ります。深夜に映画を見始めたらとまりませんでした。

土方 ところで、Polk Audioって中域が良くないですか? セリフで女性の声より男性の声のほうが難しかったりしますが、その男性の声がPolk Audioのサウンドバーだとすごく良い。

秋山 そうですね。Polk Audioの中域は相当すごいと思います。ホーンのようなガツンとくる中域ではなくて、ただ自然にそこにいるという中域はすごく難しい。

それはどこにルーツがあるのか、Signa S4やSignature Eliteなどを聴きながら思っていたら、Polk AudioはPAスピーカーを昔に作っていたことを思い出しました。会場の隅々まで音を届けるのがPAスピーカーの使命なので、そのDNAが50年間受け継がれてきたのだなと。

土方 Polk Audioのコンポーネントスピーカーでは、一番安いMonitor XTにもパッシブラジエーターが搭載されていたりします。パッシブラジエーターの使い方が異様に上手くて、それを得意としているところは大きい。


秋山 あとはバスレフポートもこだわっているだとか、低域にも気を使っている。ドンドン出して迫力を出すアプローチとは違って、低域を出すけれども、耳につかないようにしている。中域がちゃんと聞こえるように、周りがそれを支えているだけ。そこで繋がりがうまく取れていて、さすがにしっかりとしたスピーカーブランドだと思いました。

土方 大げさに言うと、買った人が幸せになるタイプのサウンドバーですね。間違いないと思う。いろんな人から買い物のアドバイスを求められますけど、そのなかには、買ったサウンドバーが合わなくて相談してくるパターンも多いんですよ。店頭で迫力があったから買ったけど、今は使ってないみたいな人が多い。

秋山 Polk Audioって難しくて、店頭のデモでは良さがわかりづらいんですよ。店頭でドッカンドッカンやっていたら、他社のほうが派手に聞こえて、それを買っていこうと思ってしまう。でも、実際に選ぶべきなのはこれ(Polk Audioのサウンドバー)なんだと。Polk Audioの音は、地味といえば地味なんです。だけど実はすごい良くできてる。そこがいろいろなものを聴いていると分かります。

土方 今さら気がついたけれど、日常使いのものって、本当に良いものを買っておいたほうが良いと思います。

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