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名作映画のテーマ曲を作曲者が指揮

今年最注目! ジョン・ウィリアムズのライブ盤6バージョンを評論家とプロデューサーが聴きまくった

公開日 2020/11/11 06:45 土方久明
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アナログディスクを聴く

小原 次にアナログディスクを聴いてみましょう。本番は33回転の2枚組。国内販売盤が手に入らなかったので輸入盤を聞いています。試聴楽曲は「インペリアルマーチ」と「E.T.」です。

アナログ盤 33回転2枚組

渋谷 素晴らしい! 現時点でこれが一番いい!

土方 情報量、安定度、そして壮大なスケール感に圧倒されます。思わず拍手しちゃいました。

ターンテーブルに針を落とす小原氏

渋谷 アナログで良いなと思ったのは、スピーカーの後方にもしっかりとサウンドステージが広がることですね。通常の環境で聴くと前方だけで定位することも多いのですが、奥行きがしっかり出ていたことが印象的です。前にもぐっと広がりを持っていて、ムジークフェラインで聴く音に近いです。

小原 そう言っていただけると嬉しいです。私は特にアナログ再生には力を入れているので、その愛着が今の音に出たのかも。渋谷さんの仰るように、アナログ盤はサウンドステージの奥行きが感じられて、とにかく響きが柔らかいですね。

渋谷 最初に聴いたCDは音の輪郭が明瞭で、素材としては良いと思いましたが、若干音が立っていて、モニターヘッドホンで聴いているようでした。アナログは音楽に包まれ、その場所で聴いているような感じ。素晴らしいです。

ーー ちなみに本タイトルは96kHz/24bitの録音で、アナログカッティングもこのマスターを使っています。

3人で音質を協議する

小原 デジタルのマスターから作られたアナログディスクに対して、「アナログで聴いて何が面白いの」って言われる方もいるけど、決してそんな事はない。D/A変換のプロセスも入るし、マスタリングエンジニアの考えも反映される。今日聴いたような心地良さがアナログ再生には備わっています。

渋谷 アナログ盤の製作には一手間も二手間も必要になりますが、それが重要でかつ、面白さを加えていると思います。再生側にしてもカートリッジを選定して好みの音を探求したりと、アナログ再生にはオーディオ的に楽しめる要素が多いですよね。

土方 それにしても、このアナログディスクにはここまでの凄い音が収録されているということなんですよね。改めて、多くのオーディオファイルにぜひ楽しんでほしいサウンドです。

ハイレゾ楽曲ファイルを聴く

土方 続いて、ハイレゾファイル(96kHz/24bit FLAC)の試聴です。

e-onkyoからダウンロードした96kHz/24bit FLACの楽曲ファイルを利用

渋谷 一言でいうなら、制作現場で聴いているような、輪郭が明確な音ですね。細部も聴こえるけど、刺々しい感じはなく、自然さもありますね。楽器が生っぽいです。どんなシステムで聴いても良い音がしそう。

ネットワークトランスポート、オーレンダー「W20」(上から3段目)からUSBデジタル出力、「S-3」をD/Aコンバーターとして使用

小原 サンプリングレートとレゾリューションが上がって底上げされた感じがします。私も普段聴きはハイレゾファイルでいいかも。

土方 情報量も出ていましたね。アナログで先程のような音を出すのは中々難しいと思いますが、その場合はハイレゾが良いかなと思いました。

渋谷 ヘッドホンで聴く場合、ハイレゾと相性が良さそうです。

Amazon Music HDからストリーミングを聴く

土方 続いて、Amazon Music HDからUltra HD 品質(96kHz/24bit ロスレス)のハイレゾストリーミングで試聴です。D/Aコンバーターはハイレゾ再生と一緒で、トランスポートは私が持ってきたMacBook Proですが、いかがでしたか?

Amazon Music HD 再生ソフトをインストールしたMacBook ProをトランスポートとしてS3とUSBケーブルで接続

渋谷 え、これデジタル楽曲ファイルと一緒の96kHz/24bit音源ですか?

土方 CDに近い?

渋谷 そういうわけじゃないんですが……。開放感が足りないというか。情報量も出ていません。

小原 僕は音が薄っぺらく感じられました。サウンドステージの奥行きも足りません。

土方 すみません、これは音源のクオリティというより、トランスポートのクオリティ、つまりデジタル出力の品質差が音に出てしまった可能性があります。さすがにオーレンダーとMacBook Proを同列に扱ってはいけなかったですね。Amazon Music HDが再生可能な、専用オーディオ機器を用意すればよかったです。

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