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初のセルフプロデュース作品を発表

声優・アーティスト山村響が“全部作った”CDとは?「嘘のない自分」への想いをインタビュー

公開日 2020/04/03 12:00 編集部:押野 由宇
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ーー山村さんのなかで、声優活動と音楽活動ではどういった意識の違いがありますか?

山村さん 声優としては、作品に対して携わる多くの方がイメージする完成図があると思うんですが、私が1つのピースとして、そこに上手くハマれるようにという感覚があります。良い意味で周りに馴染んで、そのなかでキャラクターとして輝けるように意識しています。

音楽活動ではその完成図を作るのが自分なので、そこに迷いがあると手伝ってくださる方も目指すところが分からなくなってしまうから、やりたいことや書きたいものを自分でしっかり考えて発信するようにしています。声優としての仕事の時と、音楽活動の時では、考え方の根本が違いますね。どちらにもプレッシャーはありますが、どちらも好きなので、楽しいです。

ーー音楽活動で使われていたhibiku名義から、山村 響名義へと統一されましたが、それはどういった心境からだったのでしょうか?

山村さん 私の名前が「ひびく」という特殊な読みなので、最初のうちは覚えていただけるようにローマ字表記にしようという考えと、先ほどのスタンスの違いもあるので、「山村 響です」という時と「hibikuです」という時で、自分のスイッチを切り替える意味でも名義を使い分けていました。

でも、長年お仕事や音楽活動をさせていただくなかで、声優のお仕事と歌うことがだんだん重なってくる、共通してくることが多くなって、声優としてお仕事をご一緒した方と音楽をする機会も増えてきたんです。それなら、「声優としての山村 響」ということではなく「山村 響という人間が声優でもあるし、音楽もやるよ」という意味合いにしたほうが、もっと自然体で色んなものを届けていけるんじゃないかなって、統一させてもらいました。意識を切り替えずに、これが私なんだ、と考えられるようになったので、自分では統一して良かったと思っています。


ーー逆に、名義を統一したことでの周りからの反響などはいかがでしたか?

山村さん 昔から応援してくださっていたファンの方々のなかには、「山村 響ではない面を見せてくれるのがhibiku名義のライブだ」という風に思ってくださっていた部分もあったみたいで、お手紙をいただいた時に「ちょっぴり寂しいです」みたいな言葉をいただくこともありました。

私と同じように、それくらい名義が変わることを大事にしてくださっていたんだなって、とてもありがたかったです。だからこそ、皆さんにもっと私を知っていただくための新しい一歩として統一することに決めたので、hibikuでもある山村 響のこれからを楽しみにしていただけたら嬉しいです。

ーー今後の声優のお仕事や、音楽活動における目標や希望などを教えてください。

山村さん 子供のころから声優になりたくて頑張ってきて、デビューできて、これまで色々とお仕事をさせていただいていて、それを続けていられることがとても幸せなんです。そんななかで、自分の許容量を見誤ってあふれてしまうことがないように、できることを精一杯、ていねいに取り組んでいくことが大事だなと、最近は特に思うようになりました。

昔は「こういうことをやりたい」「こんな役をやりたい」という想いやこだわりが強くて。それも大切だと思うんですが、いま目の前にあるいただいたお仕事やこれから来るものをしっかり受け取って、大事にしていくことを5年後も10年後も変わらず続けていきたいな、と思っています。まだまだな私ですが、いま少しだけ振り返ってみると、そうしてきた結果が、なりたかった自分に繋がっていった気がするんです。

音楽活動では、やっぱりこれまで通り、自分に嘘のないものを届けたいということがあります。それと、歌う時は自分がすごく楽しむことが大事だと思っていて、その楽しい気持ちが聴いてくださる方にも伝わっていって、みんながもっと楽しくなるという連鎖が生まれるといいなと思っているので、自分が苦しくないように、譲れないものは譲らずやっていけたらと思います。あとは、大きなステージで歌えるように頑張りたいですね。

ーーちなみに、声優や音楽以外のことでやってみたいことなどはありますか?

山村さん 好きなことを仕事にさせていただけているので、ある意味で趣味がないんですが、イラストはもっと上手になりたいと思っています。いまはiPadで絵を描いているんですが、デジタルならではのスキルをたくさん身につけて、キレイな絵を描けるようになりたいですね。


ーー最後に、読者の方にひと言をお願いします。

山村さん まず、最後までお付き合いいただきありがとうございます! 今回の作品は、これまでの音楽活動を経て、自然な山村 響をお届けできるように精一杯いまできることをがんばって作った一枚になりました。今後は配信などでもお届けできるように準備を進めていくつもりですので、もし気になってくださったら聴いていただけたらと思います。これからも、お仕事でも音楽でも自分の声をお届けしていけるように頑張っていきますので、今後も見守っていただけたら嬉しいです!

ーーありがとうございました!

【山村 響 NewSingle「Suki」】
4月5日(日)12:00〜ネットショップサービス『BOOTH』にて販売開始
販売ページ:https://hibiku-yamamura.booth.pm/items/1870059
*販売開始時刻より公開
価格:1,000円(税込・送料別)


<収録曲>
1.カラメル
2.Suki
3.真夜中にやってるおいしいごはんやさん

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