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BT/Wi-Fi両対応の「SONOS MOVE」を発表

米SONOS CEO単独インタビュー。なぜ今Bluetoothに対応したのか、今後の戦略は?

公開日 2019/09/06 06:00 山本敦
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SONOS PORTは同軸デジタル、アナログのオーディオ入力に接続したレコードプレーヤーなど、ソース機器のサウンドをSONOS ONEなどAirPlay 2に対応する機器にストリーミングできる機能を持つ。またSpotifyやTIDALなど音楽配信サービスを受けることもできる双方向型のストリーミングアダプターだ。


ストリーミングアダプター「SONOS PORT」を担当するカレン・ハーウッド氏

オンキヨーのAVアンプなど「Works with SONOS」に対応する製品については、12Vトリガーコントロールによる電源連動も使える。SONOSアプリによる操作にも対応する。プロダクトマーケティング担当のカレン・ハーウッド氏は「ホームリスニングの楽しみ方の選択肢を広げる製品としてSONOSの新たな顔に育てていきたい」と意気込みを語ってくれた。

豊富な入出力を搭載するSONOS PORT


SONOSの重要な「3つの未来戦略」

今後のSONOSの展開について、CEOのパトリック・スペンス氏の発言を紹介しよう。スペンス氏は「3つの重要な戦略」があることを明らかにしている。

IKEAとSONOSが共同開発したランプ搭載のワイヤレススピーカー「SYMFONISK」

ひとつはSONOS MOVEをはじめとする、ワイヤレススピーカーのリーダーとしてのポジションをさらに盤石なものとすることだ。ふたつめの計画は、SONOSの既存のカテゴリーにとらわれず、「新しい音楽体験を創り出す」ことだと語る。

「例えばオートモーティブ向けのオーディオなどが、カテゴリーとして有り得ると思います。新たに参入するカテゴリーやスタイルについては、なるべくこれまでの枠組みを取り払いながら、今後数年単位でじっくりと時間をかけて良いものを形にしたいと考えています」(スペンス氏)。

もうひとつは、オーディオ以外の分野でリーダーシップを発揮する企業やブランドとのオープンなコラボレーションを加速することだ。

「SONOSは家具や生活雑貨のトップブランドであるIKEAと共同で、SYMFONISKというランプ搭載のワイヤレススピーカーを発売しています。本機のような新しいタイプの製品は、音楽リスニングの選択肢を広げるものになります」。

ますますSONOSの次の一手に目が離せなくなりそうだ。まずは新製品のSONOS MOVEが日本に上陸するのを待ちたい。

(山本 敦)

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