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フィンランド発の注目ブランド、ついに日本本格展開

世界のプロ達も認めたスピーカーブランドが考える『ハイファイ』とは? Amphion アンシ・へヴォネン氏インタビュー

公開日 2019/02/08 22:16 鈴木 裕
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――Amphionというブランドは「プロ用」というイメージが強かったので、むしろホームオーディオからスタートしたということも意外でした。ただ、この歴史を聴くと、なによりも家庭環境をよく考えているということは自然に理解できました。

音楽という素敵な趣味を、どんな環境でも最高に楽しめる良いスピーカーを作っていきたいと話す

へヴォネン 私達が常に気にしているのは、どういうシチュエーションでスピーカーが使われるのか、ということです。例えば距離が短いのか、遠いのか、部屋がどれくらいダンピングされているのか、普通の部屋なのか。この部分が大きいです。そのためには、「拡散」が大事だとも考えています。きちんと行儀よく左右のスピーカーの真ん前に座らなくても、部屋のどこにいても音が楽しめること。我々としては、より現代的なライフスタイルへのソリューションを提供したいんです。

――なるほど。

へヴォネン 余談ですが、私達の本拠地であるフィンランドがほかの国に比べて特別なのは、100年くらい前に女性に投票権を与えたということではないでしょうか。本当に幸せなオーディオファイルを作るためには、奥様も幸せでなければいけない。我々の考え方としては、女性の方がよりエモーショナルなレスポンスを持っています。一番理想的なのは、月並みな表現ですが「スピーカーの存在がなくなること」です。プロダクトとしてのデザインや質感の良さも当然大切ではありますが、最終的なゴールは、「情感そのものがいかに伝わるか」です。音楽を聴くということは、本当に素敵な趣味ですから、そんな素敵な趣味をどんな環境でも最高に楽しめる良いスピーカーを作っていければ、と。これがAmphionが最も大切にしているポリシーです。





※今回インタビューしたアンシ・へヴォネン氏が「極めて高い性能が実現できた」と自信を覗かせるAmphionのトップエンド機「Krypton 3」のレポートは、2019年2月21日発売の『季刊・オーディオアクセサリーNo.172』にて掲載! そちらも合わせてぜひチェックして欲しい。(編集部)

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