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「これまでで最も充実した内容のIFAだった」

AIにコネクテッド家電が花盛りを迎えた「IFA2018」 ー メッセ・ベルリン、ハイテッカー氏が語る手応え

山本敦

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2018年10月22日
今年も世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2018」がドイツの首都・ベルリンで開催され、盛況のうちに幕を閉じた。

今回のイベントの手応えや、これから注目されそうなエレクトロニクスの話題について、IFAを主催するメッセ・ベルリン社のイエンズ・ハイテッカー氏を訪ねてインタビューした。

メッセ・ベルリン社 IFAグローバル統括本部長 イエンズ・ハイテッカー氏

■「これまでで最も充実した内容のIFAだった」

2018年のIFAはAI(人工知能)やコネクテッド家電に関連するトピックスで大いに賑わった。特にグーグルが出展した大規模なブース、アマゾンからAlexaを担当するバイスプレジデントのDaniel Rausch氏によるキーノートスピーチがそのことを印象付けた。

ドイツの首都・ベルリンで開催された、世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2018」

「今年はこれまでで最も充実した内容をお届けできたIFAだったと、私自身も思います。欧州でいま、AIやコネクテッド家電を取り巻く革新が現実のものとして起きていることを世界に知らしめたのではないでしょうか。音声認識の技術を活用したユーザーインターフェースは、これから多くのエレクトロニクスに採用されることでしょう。欧州では既にそのようなプレミアムグレードのコネクテッド家電が家電量販店で販売されています。」(ハイテッカー氏)

ハイテッカー氏は、いま欧州のコネクテッド家電が伸び盛りであり、IFAが最先端のショーケースであることを強調している。その成果は、このところ特に顕著であったドイツ国外からのBtoBトレードビジターの来場が2018年にまた一段と伸びたことにも現れている。

本インタビューの実施時にはまだメッセ・ベルリンから正式な統計数字が出ていなかったが、ハイテッカー氏が把握していたラフな集計結果によると、世界各国から集まったトレードビジターの来場者数が、ドイツ国内のトレードビジターの数を初めて上回ったそうだ。インタビュー中、ハイテッカー氏の口元に自然と満足げな笑みが浮かんだ。筆者もIFAの会場を8日間歩き回ってみて、確かに出展社や出展内容の多国籍化が目立ったように感じた。正式な統計が出た際にはあらためてIFA日本語サイトでお伝えしたい。

インターナショナルキーノートのラインナップはハイテッカー氏をはじめ、メッセ・ベルリンのIFAチームが意識して強化を図った部分であるという。毎年IFAの期間中に併催されるカンファレンス形式のイベント「IFA+Summit」も、今年は特にAIと新しいユーザーインターフェースに関連するトピックスがずらりと並び、来場者の好奇心を満たした。

「IFAの期間中に開催される様々なイベントに、なるべく多く足を運んでいただくことで、いま世界のエレクトロニクス業界で起きていることの全容が把握できるはずです」。ハイテッカー氏が「IFAの楽しみ方」をこのように指南している。

2018年もソニーやパナソニックがIFAの出展社の中でもひときわ目立つ最大規模なブースを出展した。昨年はIFAに再出展、復活を遂げたシャープは今回も「8K推し」。特に欧州ではテレビのプレミアムブランド戦略を根付かせるために力を入れている。

IFA2018のソニーブース

パナソニックブースでのHDR10+に関する展示

ハイテッカー氏はシャープの積極的な展示に今年も注目せざるを得なかったと振り返っている。「ドイツをはじめとする欧州の先進国でもようやく4Kが普及してきました。8Kはまだ遠い未来の出来事かと思っていたら、シャープがテレビを商品として出していたということに、欧州の放送業界を中心とした映像のプロフェッショナルたちが心を躍らせたはずです」。

シャープがIFA2018で出展した第2世代8K液晶テレビ

今年からIFAの展示が自動車にも広がった

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